Yahoo!動画+GyaO:著作権者尊重NO.1映像配信プラットフォームを目指す(1)

2009.04.21

経営・マネジメント

Yahoo!動画+GyaO:著作権者尊重NO.1映像配信プラットフォームを目指す(1)

ITmedia ビジネスオンライン
“ニュースを考える、ビジネスモデルを知る” ITmedia 編集部

ヤフーは4月7日、USENの100%子会社であるGyaOの株式の51%を譲り受け、2009年秋から「Yahoo!動画」と「GyaO」の両サービスを統合させると発表した。井上雅博ヤフー社長と宇野康秀USEN社長が出席した会見の模様を詳しくお伝えする。 [堀内彰宏,Business Media 誠]

 投稿動画サイト(YouTubeニコニコ動画など)が利用者の人気を集めていますが、本来載るべきでない不正なコンテンツが散見されています。私どもと宇野社長の強い思いとしては、「コンテンツの権利を持たれている方々の権利を尊重した上で動画のサービスが広がっていく場を作っていかないと、コンテンツが永続的に提供されなくなる。(コンテンツが永続的に提供されないと)プラットフォーム事業としても、長続きしない」ということです。「コンテンツの権利者に権利の対価が支払われていくようなスキーム(を作ること)を目指して頑張っていきたい」ということです。

 今まではUSENさんのGyaO、それからYahoo!動画のサービスがバラバラでありました。Webサイトも配信のシステムも広告も別でした。「そろそろ整備をしてもいい時期ではないか」ということで、1つの統合したプラットフォームを作って、現時点ではマーケットは小さいですが、大きな市場を作っていこうというのが私どもの共通の狙いです。

 利用者の方は(この提携により)、統一されたやり方でさまざまな(動画配信)サービスを受けることができると思います。また、昨日テレビでのインターネットの利用について発表させていただきましたが(参照リンク)、「テレビでの動画配信をネットのプラットフォームを活用しながらやっていくということになるのではないか」「インターネットのサービスらしく、パーソナライズされた機能を今後どんどん提供していきたい」と考えています。

 広告を配信するシステムや有料の番組を見るときの課金のシステムなど、いろんなものが統一的に管理されるプラットフォームを目指しています。「利用者の拡大や多様なビジネスモデルを通じて収入が増えることで、権利者の方々にはメリットを感じていただけるプラットフォームになる」と思っています。

 また、ヤフーではオープン化ということで、こういうプラットフォームを作ったならば、「独り占めしないでなるべく多くの方に使っていただき、そのメリットを皆さんにも享受してもらおう」と考えています。「(Webサイトで動画を配信している人々に)コスト削減などのメリットを享受していただくことができるのではないか」と考えています。こうして大勢の利用者が動画を楽しむようなプラットフォームができることで、広告主の皆さんにはいろんなマーケティングの機会などを提供することができるのではないでしょうか。

次のページ話が具体化したのは2008年10月

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