ユニクロが、若い女性向けの商品をそろえた新コンセプトの店舗を、「新宿マルイ カレン」に出店した。その陰にはユニクロと丸井の深い戦略があるように思える。
一方、1兆5597億円と、売上高は格上の伊勢丹(三越合計)にも密かにちょっかいを出す。こちらの戦い方は、衣料品だけで比べれば売上げも規模もユニクロの方が大きいので、規模の経済を活かしたリーダーの戦い方だ。「周辺需要拡大」という、リーダーの戦い方の定石。「伊勢丹で買ってるだけでなく、低価格でちょっとオシャレ、品質のしっかりしたものがこっちにあるよ」と、伊勢丹顧客を呼び込む戦略だ。
メディアが予測しているとおり、H&Mとの戦いは熾烈なものになるだろう。その一方で伊勢丹狙いをしているという考え方は筆者の推測だ。しかし、H&M新宿出店までにはまだ少し間がある。それまでに激戦区新宿の客の流れがユニクロ+丸井=ユニクロガールズの登場でどのように変わるかは興味の尽きないところだ。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。