私がマーケティングの世界に踏み込むきっかけとなったのは、 24歳の時入社した世界最大の調査会社、 「ニールセン」(Nielsen) の日本支社です。
「消費者アンケート調査」
による広告評価でも当然ながら必須測定項目でした。
なぜなら、広告制作サイドとしては、
「AIDMA」
の考え方に基づいて表現を考えるからですね。
A → Attention(注意)
I → Interest(関心)
D → Desire(欲求)
M → Memory(記憶)
A → Action(行動)
以前の私のニューロマーケティングでも指摘しましたが、
調査票(質問紙)によるアンケートで、
・注意力 Attention
・感情移入度/関与度 Emotional Engagement
・記憶保持度 Memory Retention
といった項目を自分で判断して答えてもらうのは
限界がありました。
自分自身のこととはいえ、
反応の強さを正確に答えるのは難しいですからね。
末尾に示した日経ビジネスオンラインの記事では、
日経ビジネスの記者が被験者になってEEGによる実験を
受けてみた様子が動画で見ることができます。
実験を受けた記者自身は、
あまり自覚できていませんでしたが、
脳波の動きを示すグラフを見ると、
視聴した広告に対する反応の強弱の変化が
一目瞭然!
広告のどのあたりが改善すべき点であるかが
把握しやすい調査結果が得られることがわかります。
消費者の立場からは、ちょっと怖いというか、
いやだなあという不安がよぎるかもしれませんが、
マーケターとしては実に興味深い。
バナー広告のニューロマーケティングによる
評価などぜひやってみたいです。
(参考)
*記者が体験した「広告評価」の“威力”
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090225/187347/?P=1
*特集「ニューロマーケティング」は万能か
(宣伝会議、2008.12.1)
*ニールセン・カンパニー
http://jp.nielsen.com/site/index.shtml
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2009.08.12
2009.09.21
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。