オバマ政権がスタートして、世界中の期待が集まっている昨今ですが、、、 ここで、オバマ氏にみるマーケティング戦略を考えてみました。 そもそも、オバマ氏はなぜこれだけアメリカ国民の支持を集めているのでしょうか?
我々のコンサルティングビジネスにあてはめて考えてみましょう。
私たちは、コンサルティング契約前に、様々な提案を行います。
クライアントは、契約に値する「期待値を予感できるか?」を評価しています。
つまり、顧客の購入意思決定は「期待値」を評価しているんですね。
これは、飲食店でも、美容院でも、ホテルでも同じです。
ま、一部ホテルなどは、ハード(ホテルの外観など)も評価対象ですが、、、
しかし、事前に品質が見極めにくいサービス産業全体に言えることです。
■ 顧客満足のジレンマ
そして、また難しいのは、期待値が高ければ高いほど、
顧客満足は得にくくなるというジレンマです。
そもそも顧客満足とは、
「事前期待に対して、実際の顧客ベネフィットとの相対的評価」
に基づいています。
営業的には、事前期待を徹底的に高めたい。
顧客満足の観点では、あまり期待値を高めると後々自分の首を絞める、、、
いやぁ、顧客満足は難しい、、、
■ 動機付け理論
ここで、企業として考えなければならない論点は、
・顧客は何をどこまで期待しているのか?
・どのような要素が顧客満足に影響するのか?
という期待と顧客満足の構成要素を明確にすることです。
動機付け理論に「動機付け-衛生理論」という考え方があります。
【参考】http://jinjibu.jp/GuestDctnrTop.php?act=dtl&id=203
顧客の購買動機にもこれは当てはまり、
「最低満たしてくれないと大いに不満を感じる要因」と
「満たされなくても不満はないが、満たされると大いに満足を感じる要因」
という2種類の要因が、最終的には顧客満足に影響を与えます。
■ サービス産業としてクリアすべきこと
皆さんは、顧客の満足度要因を理解していますか?
そして、クリアしないとならない「衛生要因」と
その最低限実現しなればならない品質レベルを理解していますか?
さらに、グッと満足度を上げることのできる「動機付け要因」を
明確にしていますか?
そんな顧客心理の現実を理解することからサービスマーケティングは
スタートすると思うのです。
オバマ氏は、思い切り期待値を挙げて当選をしましたね。
これから、彼はとても厳しい顧客の評価にさらされることになるはずです。
今後に期待したいところですね。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.10
2015.07.24