商品が売れない。そこで、とにかくプライスダウンをしてしまう…。しかし、こんな時節だからこそ消耗戦を強いられる価格競争ではなく、どんな商品・サービスなら売れるか、またどうやったら高くても売れるか、を追求していきたいところです。
あるいは趣味やマニアを対象とするビジネスも景況に左右されづらい面を持ちます。伊豆修善寺にある温泉宿「花月園」では、街全体が沈んでいく中、“鉄道ファン”を顧客として大宴会場にHOゲージを走らせ、集客に成功しています。
外に出るとおカネがかかるから外出しない。こうした人たちには「wii」のようなゲーム機や「DMM」などのDVDレンタル、「スカパー」「wowow」といった衛星放送などがはまりますね。まとめると、オタク・ホビービジネスですね。
…こう考えていくと、事業化のアイデアは限りなく出てくるような気がしませんか?
お金がなくて外食する機会が減るなら、プロの味わいが自宅で美味しく楽しめる料理の素はどうでしょう。味の素や丸美屋、永谷園、エバラなどが扱う商材ですね。
将来がますます不透明なら、教育関連はどうでしょう。少子化ではあるけれど、「やはり学歴を得て公務員というコースだ」と考えてしまう父母も少なくないでしょう。
現実逃避したいと考える人が多いなら、旅行業はどうでしょう。働く人々の余暇(?)が増える一方で原油価格は安定、そして円高継続という追い風があります。
「ウチはそういうビジネスではない」という方。実際のところ、いまのような時期こそ、販売のしくみ、販売促進策の見直しなどを行うチャンスであるともいえます。
社長の仕事のひとつは「社業が危機でないときに、社員の危機感をあおること」なのですが、いまはまさに危機なのですから、社員の心をまとめあげ、大胆なビジネスプロセスの改善に取り組むべきときかもしれないのです。
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2009.11.25
2009.11.25