2009.02.10
メディアを捨てよ、代理店。コミュニケーションをデザインせよ!
寺西 隆行
(株)Z会
「トライバルメディアハウス」という、コミュニケーションデザインを真剣に考える会社があります。 社長のイケダノリユキさんはブログもほぼ毎日書かれています。
「限られた広告宣伝費の中で何をやるべきか」と発想やアイディアを膨らませ、最大の認知・興味関心の醸成、そしてお客さんの獲得へーという流れを作るべく、真剣に、真剣に「考える」ー
それが広告宣伝に関わる人すべての「常識」だと思っていたんです。
でもそれは「常識」ではないどころか、「非常識」でした。
その証拠に、「寺西さん、普通の広告宣伝を担当する人間とは違いますねー」と、何度も、ほんとに何度も、言われました。
それはやはり、代理店任せになっている広告宣伝担当者や、代理店任せにせざるを得ない部分も相当にある業界構造などに問題がある(あった)んでしょう。
Web広告宣伝・マーケティングはハッキリいって違います。
「代理店がメディアを押さえる」ということがほとんど(全くに近いくらい)意味をなしませんので。いつでも“検索”という行為に(お客様が)逃げられるため、「メディア」がお客さんの興味関心を拘束するパワーがないんですよね。
だから、メディアバイイングのみに執着する、効果測定をメディアのみの指標で見る人は、Web広告宣伝・マーケティング担当なんてまずやっていけません。
Web広告宣伝・マーケティングがどんどん根付き、他のメディアを巻き込んで、「コミュニケーションデザイン」という考え方が出てきました。
そして今後、間違いなく、広告宣伝、そしてマーケティングの主流となるでしょう。
つまりは、お客さまの心の動きを考えてアピールしましょうね、ってだけなので、本当にお客さまの立場を想像できる企業ほどすばらしい成果を挙げられる時代がきているのです。
なんていい時代なんでしょう(笑)
トライバルメディアハウス、イケダさんの言葉を繰り返します。
「ちょっと高みからペチャペチャしゃべっている人たちを怪訝そうに観察するんじゃなく、胸襟を開いて、しゃがんで、目線を合わせて、その輪に入っていく。変に身構えず、自然体で。そんな少しの勇気が必要なんじゃないかな。」
怪訝そうに観察するのがメディアバイイングの考え方、胸襟を開き、しゃがみ、目線をあわせ、輪に入っていくのがコミュニケーションデザインの本質にある考え方です。
今まではTVや新聞という限られた空間でしか広告宣伝ができませんでした。
だからお客さんも限られた空間でのメッセージを強く受けざるを得ませんでした。
Webは違う。お客さんの能動的活動で、企業の様々な活動やイロを見ることができるー
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