ビジネスマンへの企業見学のススメ

2009.01.26

営業・マーケティング

ビジネスマンへの企業見学のススメ

福元 聖也

じわりじわりとブームとなっている工場見学をはじめとした企業見学。 ターゲットをビジネスマンにあてて、彼ら/彼女らが企業見学をする意義について簡単に挙げます。

ここ数年、地味にではありますが工場見学が注目を集めつつあります。

テレビ番組や新聞・雑誌など各種メディアで取り上げられる回数も増え、ゴールデンタイムのとある番組では工場見学コーナーがあることもしばしばです。

さて、近年注目度を増しつつある「工場見学」ではありますが、今回はもう少し広い枠の工場見学を含む「企業見学」を取り上げたいと思います。
なお、「企業見学」には工場見学以外に、企業博物館やショールームの見学が含まれると理解していただくとわかりやすいでしょう。

ところで、ビジネスマンのあなたは大人になってから会社見学に行ったことはありますか?
お子さんがいれば、夏休みの自由研究やお手軽家族サービスの一つとして足を運んだことがあるかもしれません。

でも、お子さんがいないのであれば、大人になって企業見学に行ったことのある人はグッと減るのではないでしょうか。

企業見学なんて、小中学生のときの社会科見学以来で、どうにも懐かしい響きを感じてしまうのが正直なところでしょう。

ただ、企業見学は決して子供たちだけのものではありません。
ビジネスマンにも開かれたものであり、レジャーの1つであると同時にれっきとした業務の一環と捉えることもできます。
むしろビジネスマンにこそ積極的に企業見学に足を運んでもらいたいと思います。

では、なぜ私がビジネスマンの方々に会社見学をお奨めするのか。
その理由を3Cに当てはめて挙げてみます。

【競合(Competitor)を知る】
ビジネスを行ううえで気になるのは、やはり競合の存在です。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」とはよく言われたもので、競争の激しいビジネス界で生き残るためには、競合の動向をつぶさに観察・把握しておくことは欠かせません。

そこで活躍するのがインターネットなどを通じた情報収集です。
確かに、これらはお金さえ払えば簡単に手に入るという点から大変有益であり、私自身も活用する機会が多いことは否めません。

ただ、これら情報はあくまでも間接的に入手したものであって時として正しくない場合があるという注意が必要です。
したがって、これらのリスクを回避するためにも、できる限り自らの足・目を使って情報を収集することをお奨めします。
そして、その収集方法の1つがライバル企業への訪問見学です。
競合企業社員の見学を受け付けない見学施設もありますが、大概は広く開放されています。そして、うれしいことに大半が無料です。

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