男として福山雅治を誉めてみるっ！

「好きなことをそのまま仕事にできている湯川は、それで幸せなんでしょうね。でももう少し野心があってもいいと思うんですけど。僕なら男として、もう少しギラっとしたものを持っていたい。ただ、それは湯川じゃない。ガリレオ先生ではなくなっちゃうんですよね。とはいえ、あれだけの能力があったらねぇ、もう少し何かうまいことできるんじゃないですか、先生！って、やっぱり言いたくなりますよ」

究めて現実的で冷静だ。役にのめり込むことなく、淡々と演じている感じが伝わってくる。
湯川准教授に対して「僕なら男として、もう少しギラっとしたものを持っていたい。ただそれは湯川じゃない。」と言うところをとりあげると、
福山雅治は、「男前で＋頭が良くて＋ギラッとしている」＝「完璧な男」の図が、確実に見えている。
しかし、敢えて「完璧にならない」メリットをわかっているのではないかと思う。
ラジオ番組でのエッチなぶっちゃけトークが男にも評判の福山雅治だが・・・
「完璧な男」からのズレと、そこから生まれるメリットを享受している姿が伺える。

宇宙のようなロマンを語るとき、「男」はだいたい間抜けである。
完璧な男のロマンは夢ではなく、計画に聞こえてくる。
ロマンがロマンであるためには、男は、完璧であってはならない。
その完璧でない隙間に、男も、女も惹かれているのだ。
そのことを身体でわかっているのが福山雅治で・・・
ロマンを求めて旅に出た中田英寿とは、決定的違うところではないだろうか。

ちなみに、gooランキングで「一緒にドライブしたい有名人ランキング」が発表されていた。
そこでは、所ジョージや大泉洋やベッキーまでも押さえて、男女合わせて堂々の第一位。
クルマという密室空間に居ることを想定しても、気楽で、楽しそうな有名人。
一緒に、密室でも、長時間過ごせるって→一番の「好感度」指標だと思う。
一言で現すと「窮屈じゃない有名人」ってところだろうか。
ドライブ途中に何があっても福山雅治なら、総合点で、楽しくなりそうな気配がある。
全部を、トントンにしてくれそうな雰囲気があるのだ。

ロマン＝長期展望もあり。
笑い＝短期課題解決能力もあり。
それでいて男前＝ブランド戦略も素敵。
福山雅治は、自発的に「福山雅治事業」を実行している事業主に見える。
事業性という言葉の解釈を『最初から利益は無理でも、収支トントンならＯＫ』とするなら・・・
福山雅治には、
そんなもんでいいやぁという『事業永続性＝sustainability』がある。　

木村拓哉が、木村拓哉というブランドを演じ、短期的な利益を追い求めているのとは違う。
完璧をほどほどに捨てたこそ生まれる「事業性」を、福山雅治には、感じるっ。
そこに、本当の男のロマンがあると思う。誉めすぎ？