ユニ・チャームといえば女性用生理用品の会社。誰もがそう思うところだが、実は違う。同社の売上をみれば,すでに生理用品を超えるアイテムがある。それが何だか、おわかりになるだろうか。
今やユニ・チャームは生理用品の会社ではなく、大人用紙おむつの会社といっても決して間違いではない。
その商品が、ターゲットのQ.O.Lを高めるのであれば、今は存在しなくともいずれ必ず市場は立ち上がる。こうした信念を元に、今後の規模拡大が確実に読めるターゲットを狙う。これがビジョナリーの知見だろう。だからこそ成功体験に固執することなく、新しいマーケットを狙って常に変化し続けることができる。
これがユニ・チャームのすごさだ。そのユニ・チャームが次のマーケットして狙いを定めているのが、子供用おむつである。といえば、そんなマーケットはもう日本にはないのでは、と反論されそうだ。もっともである。ユニ・チャームが狙っているのは、まだ子ども用おむつが普及していなくて、経済的にそれだけの余裕を持ち始めた国なのだから。
10年後、ユニ・チャームの国内/国外売上比率はどう変わっているだろうか。成功体験に捉われず、常に未来を見ながら変化し続ける企業、これがユニ・チャームの強さの秘密だろう。
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