この本を読んだ後、 私は思わず著者の周小異さんに最敬礼したくなりました。
そこで、他の人よりもハンディがある分、
人よりも何倍も多く働けばよいと、
最終的には1日500軒もの飛びこみ訪問を続けて
トップセールスの仲間入りをしたのです。
この周さんの超人的な行動力の背景には、
保険のセールスを始めて2年目の頃、
夫が設立した会社がバブル崩壊で莫大な借金を
抱えてしまい、自分の収入で家計を支えるしかない
という状況もありました。
それにしても、周さんは何年にもわたってトップセールス
を続けた陰で、実は働き過ぎによるストレスのため自律神経症
をわずらい、自殺衝動にも何度か見舞われています。
肉体的・精神的にボロボロな状況にありながら、
驚異的な販売記録を残し続けたという行動力は
とても常人には真似できませんよね・・・
私が、思わず最敬礼したくなったのは、
こうした周さんの強烈な生き様に対してです。
さて、周さんの本に書かれた営業テクニックは、
実体験に裏付けられた確かなノウハウです。
学ぶところがたくさんあります。
営業バイブル本として間違いなくトップクラスでしょう。
営業関連の方はぜひ一読をオススメします。
ここでは、第4章で紹介されている
「ワンランク上のセールスになるための15の技術」
について簡単にご紹介しておきます。
1.第一印象が決め手
相手に好印象を持ってもらえるファッションがある。
セールスの相手によってファッションを変えるくらいの
意識が必要。
2.失礼にならない技術
お客さまに安心感を持ってもらえる「位置」がある。
仕事の話になったらなるべくお客さまの隣に座る。
3.決めるのはお客さま
セールスに必要なのは説得ではなく、気づきを与えること。
4.次のアポはその日に決める
どうすればもう一度会うことができるか、に智恵を絞る。
5.見えない努力を見せる
誰も見ていないところでの行動が実はお客さまには
伝わっていく。
6.合わない人は早めに撤収
お客さまには選ぶ権利がある。実は私たちにもある。
7.法人、会社員向け営業術
責任者に「なぜこの会社を訪問したのか」という理由を
説明して好印象を与える。また責任者を安心させる。
8.経営者とのビジネス
社長相手の商談では絶対に焦ってはいけない。
9.社長とだけビジネスをするな
従業員の人たちを味方に付ければセールスの百人力になる。
10.紹介される人、されない人
保険のプロであること、心から喜んでセールスしていること、
本当にお客さまのことを考えていること、自分という人間を
すべて出していること、こうしたことが見込み客を
紹介してもらえるセールスの条件。
次のページ11.専門分野以外も勉強を
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2014.06.01
2015.07.17
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。