“他人の行為に「なんで」を求めるな。”に続き、こんなタイトルでの寄稿とさせていただきます。 ※『食い逃げされてもバイトは雇うな』と『「食い逃げされても」バイトは雇うな」なんて大間違い』を続けてリリースした山田真哉さんの真似っこのようですね(苦笑)。ちなみに僕は、この書籍、読んでおりませんので、内容が今回の記事の流れと同じか、定かではありませんが。
本投稿記事は、毎日更新中のブログ
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の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
「なんで」を求めることが有効であるかどうかは
「それが価値創造につながるかどうか」
で判断されるべきでしょう(やや大袈裟ですが)。
1つ前の記事
http://www.insightnow.jp/article/2324
では、「他人の行為に“なんで”を求めるな」というタイトルにしましたが、他人に対して使われる“なんで”の多くに、他人への批判・非難の場合があるから、ということは、記事を御覧いただければおわかりになると思います。
そして、相手の逃げ道を封鎖する類の“なんで”による批判・非難からは、社会価値が創造されないことは明白です。
ただし、他人に対し“なんで”と「聞く」こと自体が、すべての場合において否定されるわけではありません(分かりますよね)。
2つほど例をあげます。
1.「なんで今期の売上が下がったかしっかり考えろ」と、上司が部下に言う場合
自分に責任はない、部下が働かなかったからだ…
外部環境が悪すぎる、責任逃れをしなければ…
そんな気持ちから部下に対し、このような言葉を吐いた場合は、「批判・非難」です。
一方で、
外部環境を冷静に見つめられるよう部下を育てなければ…
この部下なら、反省から新しい挑戦をしてくれると思う…
そんな気持ちから部下に対し、このような言葉を伝えた場合は、これからの価値創造につながります。
2.「なんでうちの会社のシステムでは自動的な処理ができないの?」などと、自分にその時点では持ち合わせていない知識を他人に尋ねる場合
他の会社じゃできるけどなんでうちではできないんだ、システム部門がたるんでいるんではないか…
システムが他の会社のようにうまくまわれば自分の仕事もラクになるのに…
そんな気持ちから他部署(上記はシステム部門)に対し、このような言葉を吐いた場合は、「批判・非難」です。
一方で、
他の会社ができるから、なんとかうちのシステムもできるようになって、お客様に還元したい…
システムで出来ない理由は、システムそのものではなく、組織構造上の問題があるかも、それを解決できないだろうか…
そんな気持ちから他部署に、このような言葉を伝えた場合は、自らの問題解決につながり、そして新たな価値創造につながります。
さらに2の場合、1とは少し違うタイプの「なんで」があります。
それは
・単なる興味関心で
・瞬間的な問題解決のために
などの理由で、他人に対して「なんで」を求める場合です。
次のページ質問する、という行為は、他人の24時間という限られた時...
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「なんで?」
2008.11.08
2008.11.09