「マーケティングメトリックス」 とは、マーケティング施策の 「効果」や「効率」 を定量的に、すなわち「数字」で測定する仕組みのことです。
「マーケティングメトリックス」の最大の意義は、
数字を活用してマーケティング施策という企業活動を
‘見える化’
することによって、
マーケティング施策の管理(コントロール)が
可能になる点にあります。
さて、このところ、一般ビジネスパーソン向けに、
・各種データの分析方法
・ビジネスにおけるデータ分析の活用例
などを解説した本が立て続けに出版されていますよね。
しかも、例えば
『定量分析実践講座』
(福澤英弘著、ファーストプレス)
のような、かなり難しい本がベストセラーになってます。
以前では考えられないことです。
こうした現象は、各種データ、およびその分析に対する
ビジネスパーソンの関心が急速に高まっていることの反映でしょう。
この背景には次の2つの要因があると考えられます。
ひとつには、IT化が進んだおかげで、
ビジネス活動においてデータが次々に生成され、
また、データの入手が容易になったこと
もうひとつは、ビジネスが高度化・複雑化したため、
データを有効活用できない企業は生き残れなくなったことです。
では、ビジネスにおいて、
データの活用はどのように進めたらいいのでしょうか?
基本的には、次のような手順を踏みます。
1. 各種データを分析し、
各種企業活動の意思決定に役立つ知見
(潜在ニーズの発見など)を引き出す。
2.上記知見に基づく実際の企業活動
(製品開発、マーケティング施策等)を
立案し、実行する。
3.上記企業活動の結果をデータ分析を通じて
検証する。
4.検証結果に基づき、企業活動の改善を行う。
以上の手順は要するに、
マネジメントサイクル、すなわち
Plan(計画)- Do(実行)- Check(検証)- Action(改善)
の流れに沿ってデータを活用するということですね。
そして、この手順のうち、
特に「マーケティング施策」を対象として
データに基づく検証を行う仕組みが
「マーケティングメトリックス」
というわけです。
では、「マーケティングメトリックス」で何ができるのか?
それは、冒頭に述べたように、
「施策における各種目標の達成度合い」
を「数字ベース」で把握することです。
おそらく、マーケティング部門の方は、
なんらかの形で施策結果の検証をやられていると思います。
ただし、検証が不十分であったり、
そもそも検証方法がよくわからないため、
有効な検証が行えていないという企業が相当数見られます。
私は、マーケティング調査、データ分析を得意としているため、
クライアント企業のマーケティング施策の検証を数多く手がける
機会がありました。
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マーケティングメトリックス
2008.12.03
2008.11.29
2008.11.26
2008.11.05
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。