「カッコイイ」という概念は非常に幅広く、全ての人の共通認識を形成するのは難しい。しかし、明確な切り口を示せばそれは一つのベクトルとなり、ひいてはムーブメントを形成していくことができるのだと思う。
例えばオートバイ。
CO2削減ということを考えれば、パーソナルビークルはできれば使わずに公共交通機関を利用すべきだろう。筆者も自家用車を手放して早、6~7年になる。ましてや一説にはCO2の排出が乗用車の10倍ともいわれ、しかも1~2人しか乗れなモーターバイクなど、昨今明らかなワルモノのレッテルを貼られてしまっている。
しかし、動力源がハイブリッドだったり、完全電気駆動の家庭用電源のプラグインだったり、燃料電池だったとしたらどうだろう。CO2排出の悪玉という汚名は少なくとも返上できる。
さらに特筆すべきは、このデザインである。
「化石燃料による内燃機関を中心に搭載する」という制約条件から「新たな技術による創造」によって解き放たれ、「新たなスタイル」を獲得した姿はかくも美しい。
こんなデザインシンプルで美しいデザイン。
http://wiredvision.jp/gallery/200809/20080904084940.html
こんなワイルドなデザイン。
http://wiredvision.jp/gallery/200809/20080904084947.html
これはまるで、ドラえもんのポケットから出てきたようだ。
http://wiredvision.jp/gallery/200809/20080904085009.html
「カッコイイ」とはその言葉を受け取った各々の価値観で解釈が異なるように、「エコかっこいい」も多様であるべきだと思う。
その意味からすると、既存の技術ではエコになり得ないものを、新たな技術でエコに転換しながら、より新たなスタイルとして提案し、美しい姿を手に入れたプロダクトがもっと登場することを筆者としては願ってやまない。
どうかこれからも『「エコかっこいい」とは、こういうことさ。』と提案してくれる企業に期待したい。
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2008.09.22
2008.11.07
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。