-これがぁ、邪道のぉ、生き方じゃぁぁ- 訳のわからないタイトル、すみません。元プロレスラーの大仁田前参議院議員のフレーズをいただきました。 売れたモン勝ちなんですね、やはりプロモーションは。
大不評だった奈良県・平城宮遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」ですが、日本中で話題になったこの賛否のおかげでたいへんな注目を集めました。着ぐるみには全国からイベント参加依頼が殺到しているとのこと。
結果大成功ですなぁ。
宮崎の東国原知事誕生時も、国中から「元たけし軍団ふぜいに何が出来る!」だの「当選したら宮崎の恥」等のボロボロの言われようでしたが、当選してしまえば、日本一人気の知事さんの出来上がりです。
増沢個人はそのまんま東氏デビュー、その時の「ビートたけしのオールナイトニッポン」をリアルタイムで聞いていた世代です。名役エスエスハニーという下品極まり無いが、知事就任で二度と見られないことを心より惜しむ立場です。(東氏の昔の役どころはググらないでね)
やはり広告・販売の世界は「売れたモン勝ち」というのはその通りでしょう。ヤフーBBが日本中を席巻するモデムばら巻きでプロモーション展開した時も、邪道だと言われました。しかし結果としてみればソフトバンクテレコム含む、ソフトバンクグループの通信インフラに基礎はあのばら巻きが大きく貢献したことは間違いないでしょう。
せんとくん、私はすごくセンスないキャラだと思いますが、あの手の地方公募キャラは、そもそもセンスなんて客観的なもので決まる方が少ないのです。みうらじゅん氏が「ゆるキャラ」と称して半分バカにしつつ、取り上げるのもうなづけます。
だいたいは誰が決めたかわからないような不明朗な意思決定プロセスを経るか、良くても東京で有名なプロデューサーみたいな人に大金払って、おニャン○と○んねるず以外の小銭稼ぎではのきなみ失敗、バナナ?うん○や?○リキャスなんて知らぬ存ぜぬみたいな方に(特定モデルはおりません)一任勘定させるとか、でしょう。
プロレスファンとして大仁田前参議院議員は大嫌いですが、プロモーションにおけるスピリッツにはたいへん敬服しております。絶対にあり得なかった長州力戦を、周囲にバカにされながら何年がかりで実現してしまう。
議員を辞めてもいまだにニュースに取り上げられる、正に「邪道」(大仁田氏のセールスコピー)マーケティング、大成功を遂げているからです。
今回のせんとくん騒動がそういった計算されたものでないことは明らかですが、結果良ければ総て良し。
このくらいベッタベタな売名行為、とにかく耳目を集める荒業、ゲリラ戦略では十分検討の価値あり、だと思います。
プロレスのヒールは客のヒート(憎悪)を煽ってナンボですよ。
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2015.07.10
2015.07.24
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。