東大野球部と東大サッカー部。どちらも強いとは言えないチームですが、両チームとも高校生が東大に入学し、その上で入部してくれることを目指して、試みていることがあるようですね。今回はその試みを紹介いたします。
それが4年連続で入部してくれれば、4年で4~5人がレギュラーになってくれればそれで相当違います。
OB会のボランティアというリソースを使いつつ、現役学生を巻き込みつつ、高校生にアプローチする。強い大学の推薦制度や、プロのスカウトだったら、同じぐらいのことを当たり前にやっていますよね。
サッカー部のほうは、効果設定を、4年間で4~5人のレギュラー選手を獲得するというところにすえれば、充分実現可能、しかも長期的にはもっと大きなイベントにして、スポンサーさんがついてくれれば、部の強化費用に充てられます。
野球部さんも、OBと現役のコネクション強化がなされれば、優秀な学生とのパイプができますよね。
経営において、長期的過ぎる打ち手にリソースを裂くのは、なかなか難しい面がありますよね。
ただ、ボランティアリソース、学生リソースをうまく使えば、長期的な打ち手の拡充と言いますか、そういったことができるのではないか?と少し思います。
短期的に効果を上げなくてはいけない施策にボランティアリソースを使うのはどうかとは思いますよ。ボランティアの人々のマネジメントは、長期的過ぎるぐらいのほうが、まとまりが取りやすい面がやはりあることを今回のイベントで感じました。
あと、こういうスポーツや学生を中心とした動きに、企業のCSR予算が流れてきてくれないかなあ、と思うのです。ベネッセさんは、素晴らしいな、と思います。「ルートT」の拡販という意味合いも大きいかもしれませんけどね。
確かに環境への投資もいいし、環境報告書もいいですけど、若く、意欲を持った若者たちのスポーツ活動に、投資することも、企業の社会責任と捉えられませんでしょうかね?
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2008.10.12
2008.10.21
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。