中谷彰宏氏の「人生道場」、それを語る辻俊成氏の「キャピタリストの視点」。 サラリーマンであっても、給料は降ってくるわけではありません。 会社への収益があって初めて給料は頂戴できます。収益を蝕み、危機に動けないリーダーとはー
こんなやり方をしていると…
自分自身が失敗するという短期的なリスクは回避できるでしょうが、中長期的に見ると、会社のリスクをどんどん作っています。
外部環境の変化に対応できない企業体を作っている構成員となっているわけですからね。収益はどんどん下がります。
やらないリスク、決めないリスク、その代表は、既存の業務を捨てないリスクです。
「既存の業務を捨てることで、損失の責任を取るのが嫌だー」
そんなさもしい心があるんですよね。
加えて、捨てられない人は、「捨てられない業務」にさも愛着があるように振る舞い、(企業としての)伝統がある業務のように語り、“短期的な収益を考えるだけの姿勢で簡単に仕事を捨ててもいいのか!”ともっともらしく話します。
必死になって作りあげた業務があり、その業務効率が悪くなったと思ったら、「愛着」という主観的な感情に動かされず、捨てる。
ビジネスライクのように見えますが、これが本気の業務姿勢です。
そして、捨ててできた余裕を持って、新しい業務を進んで拾う。
これこそが、真のリーダーが取る姿勢ではないでしょうか。
辻氏のコメントは、短くもとても響きます。
・サラリーマン根性が染みつくと
・決めないリスクに鈍感になる。
サラリーマン根性=自分が稼いでいる、という自覚がなく、給料はもらえて当然と思っているさま、とでも申し上げましょうか。
そんな人間が企業のマジョリティになると、企業は滅びます。
そして、滅ぶスピードは、以前よりずっと早くなっています。
決めるリーダー、やるリーダー、捨てるリーダー。
さらに、仕事を拾うリーダー。
企業は、十二分な処遇を与えるべきですね。
そして、そんな企業は、以前より随分増えてきていると思います。
これからは未知の課題に取り組まなければいけないこと、普通の企業であれば気づいていますからね。
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