2008.05.19
「格差は存在する」と子ども達に伝える教育も必要だ(後)
寺西 隆行
(株)Z会
格差はひどい、の大合唱。 「こんな格差があっていいものでしょうか?」 ごめんなさい、マスコミで流れる安易なこのような投げかけには完全に閉口する自分がいます。 まずは自分でどうにかなるところからどうにかしませんか?(後編)
ただし、だからと言って、大人は環境を整える必要がないというわけではない。日本は教育にもっとお金をかけてしかるべきです。
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多くの方に読んで欲しい文章です。
泉さんの仰る
「格差があってかわいそう…なんて、子どもたちを甘やかそうとする社会にこそ問題があるのです。」
こちらには完全に同意します。
これまでの記事の繰り返しになりますが、格差があること自体は問題であり、必要な部分は環境を整えるべきなんです。
ただ、そういう記事を見てすぐ「格差がかわいそう」と思い、そんな気持ちを「自分も格差を受けている」へつなぎ、ひがみ意識を強く持ってしまう大人の背中が、そして、そんな人が多い社会が、子どもをダメにします。
さらに、そんな子どもが成員になった社会はひ弱で、体力がありません。
巡り巡って、格差をひがむ大人は、社会全体に迷惑をかけているのです。
まずは、すぐにひがむ大人を社会から追放!
…そんな社会が生まれて初めて、国や地方自治体の政策がなっていないときに、「(国や地方自治体に対する)主張に説得力が伴う」国民社会が形成されるのではないでしょうか。
格差をひがむな、自分でどうしようもないところは諦めよ、
自分でどうにかできる部分をどうにかし、そこに幸せを感じよ、
その幸せは、「自分でどうしようもないところ」を得ている人が感じる幸せより素敵なものかもよ。
そう、子ども達に伝えていくことが大切です。
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「格差は存在する」と子ども達に伝える教育も必要だ
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