「呪いの企画書」は都市伝説ではない。いずれの企業においても一つや二つは、それを使うと「何度やってもいい結果が出ない」という企画書が存在する。なぜ、そんなことが起こってしまうのか。また、どうすればそれを避けることができるのか。
それを避けるためにはどうしたらいいのか。基本的には「企画書の使い回し」は極力避けるということが基本だ。見た目が問題ではく、課題解決方法の実現によりマッチした内容を都度、作成することが基本であることは言うまでもない。
それでも効率化のために、参考のための過去の企画書を使いたいという、作成する側の気持ちも分かる。だとすれば、最低でも企画書の保管は作成者と、その連絡先が分かる形で保存し、その背景や結果の問い合せができるようにすることが必要だ。もしくは、都度、問い合せが発生する手間を軽減するためには、背景と結果の情報をドキュメントに付記して保存しておくことが望まれる。
テクノロジーの進化は業務の効率化を促進する。しかし、表面的な効率化がビジネスの成功につながるとは限らない。また、企画書は、提案先に理解・納得してもらい、共感を得て、「では、それでやりましょう」という行動を促す活動のサポートツールに過ぎない。
「呪いの企画書」を作り出さない。または、その連鎖を絶ちきるためにも、その基本を忘れないようにしたい。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2008.05.14
2008.05.19
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。