技術的な面からECM、EDMSの製品のアーキテクチャを簡単にご紹介することで、実際にそれらのシステムでどういうことができるのか(技術的な意味では、それらのシステムの内部でどういうことがおきているのか)をご紹介したいと思います。
ECM
最後に現代の製品群のアーキテクチャをご紹介したいと思います。ご覧の通りその実態は後期EDMSとほとんど変わるところがありません。つまり、誤解を恐れずに言い切ってしまえば、EDMSからECMへの進化の過程にこれといって大きな技術的なブレークスルーは存在しなかった、ということの証左でもあるかと思います。それでも、文書からコンテンツ(=企業内の全ての非定型データ)と対象を広く捉え直しより広い範囲で単一のリポジトリを活用するモデルを提示したことと、それをSOAを背景とした標準的な手法で統合するという方法を実現したことのインパクトはそれなりに意味があるものだと思います。
上記の「後者のSOAを背景にして」の部分は前稿からの筆者の主張でありますが、「文書からコンテンツ」のところに関しては込み入った議論がありますので、次稿にて所謂CMSとここでいうECMの違いという形でもう一度ご説明したいと思います。
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2008.07.11
2008.07.11