これからの社会で広がっていく格差は、所得格差でも、学歴格差でも、情報格差でもないのかもしれない。 私は最近、もっと根源的な格差が生まれ始めているように感じている。 思考格差である。
やがて思考格差は、仕事の格差になる
これは哲学の話だけではない。
World Economic Forumの『Future of Jobs Report 2025』では、世界1,000社以上、約1,400万人の労働者を代表する企業調査をもとに、2030年までに現在の労働者が持つスキルの39%が変化、あるいは陳腐化すると予測している。
そして2025年時点で企業が最も重要視しているコアスキルは、AIそのものではない。
分析的思考である。
約7割の企業が重要なコアスキルと位置づけている。さらに今後は、創造的思考、好奇心と生涯学習、システム思考、自己認識なども重要性を増すと予測されている。
考えてみれば当然である。
AIが「答える能力」を持つようになれば、人間の価値は「答えを持っていること」だけでは決まらなくなる。
何を問うのか。
何を優先するのか。
矛盾した情報から何を読み取るのか。
異なる立場をどう統合するのか。
そして最後に、何を選択するのか。
こちらへ価値が移動する。
ここで、思考格差は経済格差に転換され始めるだろう。
与えられた仕事を正確に処理する人と、そもそも何をすべきかを考えられる人。
AIの出力を使う人と、AIを監督できる人。
選択肢から答えを選ぶ人と、新しい選択肢そのものを生み出す人。
企業が後者により大きな裁量と責任と報酬を与えるのは、ある意味では自然である。
CHANGE
2026.08.25
2026.09.01
2026.08.26
2026.10.06
2026.10.13
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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