これからの社会で広がっていく格差は、所得格差でも、学歴格差でも、情報格差でもないのかもしれない。 私は最近、もっと根源的な格差が生まれ始めているように感じている。 思考格差である。
「知らない」という格差から「考えない」という格差へ
かつて情報は希少だった。
本を持っている人、専門家にアクセスできる人、高度な教育を受けられる人が有利だった。その意味では、「知っている人」と「知らない人」の間に情報格差があった。
インターネットは、その壁を大きく壊した。
そして生成AIは、さらにその先へ進んだ。
いまや、専門的な知識を持っていなくても、質問すれば説明してくれる。長い文章も要約してくれる。企画を考え、比較表をつくり、文章を書き、プログラムを組み、翻訳までしてくれる。
人類史上、これほど「答え」が安く手に入る時代はなかった。
だが、そこに新しい格差が生まれる。
答えが手に入ることと、考えることは同じではない。
むしろ答えが簡単に手に入るほど、人間は「考えなくても済む」ようになる。
ここに、情報格差とはまったく違う問題が現れる。
「知らない人」と「知っている人」の格差から、
「考える人」と「考えなくても済ませられる人」の格差へ。
社会の分岐点が変わり始めているのである。
CHANGE
2026.08.25
2026.09.01
2026.08.26
2026.10.06
2026.10.13
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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