若手が「リーダーになりたい」と思える組織をつくるには。 ――時代が求めるリーダーは、ここまで変わった

2026.09.29

組織・人材

若手が「リーダーになりたい」と思える組織をつくるには。 ――時代が求めるリーダーは、ここまで変わった

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

「最近の若手は、管理職になりたがらない」 企業の現場では、そんな言葉を耳にすることが増えた。 実際、若手や中堅社員の管理職志向が低下していることを示す調査は少なくない。EYと立教大学が20~30代の非管理職層2,071人を対象に行った調査では、管理職志向が高い層は4人に1人程度にとどまり、さらに高い人事評価を得ている若手の3人に2人が、管理職志向の低い層に含まれていた。つまり、能力が低いから管理職を目指さないのではなく、むしろ会社から高く評価されている人材の中にも、管理職になることに積極的な意味を見いだせない人が相当数いるのである。

ところが、現実の管理職は逆方向へ追い込まれている

ここで、若手の管理職志向に関するデータが、別の意味を持ち始める。

2026年のHR総研調査では、管理職層の負担増大が「問題になっている」と回答した企業に、その影響を尋ねたところ、71%が「管理職が部下の育成・動機づけに時間を割けなくなっている」と回答し、56%が「戦略的な業務・中長期的な組織づくりに取り組めなくなっている」と答えている。

この数字は、かなり象徴的である。

時代は、管理職に人を育てること、組織をつくること、未来を考えることを求めている。しかし現実には、その管理職が、本来最も時間を使うべき仕事に時間を使えなくなっている。

プレイヤーとしての成果、会議、報告、進捗管理、上層部との調整、部下のトラブル対応。こうした仕事に追われるうちに、育成や組織づくりは後回しになる。

そして、その姿を若手が見ている。

管理職とは、責任だけが増え、忙しくなり、人を育てる余裕もなくなる仕事。

そう見えているのだとしたら、「自分もそこを目指したい」と思う若手が減るのは、ある意味で自然な結果である。

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齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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