2026.09.22
社員とは何か、国民とは何か ――私たちはいつから、自分たちの未来を「誰かの仕事」にしたのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
あなたは、本当に「社員」だろうか。 会社から給料をもらっている、という意味ではない。 自分が所属する会社が、5年後、10年後にどうなっているのか。その会社がこれからも顧客に必要とされるのか。若い人が育っているのか。社会にどんな価値を残すのか。 そうしたことまでを、自分の問題として考えているだろうか。 そして、もう一つ聞いてみたい。 あなたは、本当に「国民」だろうか。
働いている。しかし、深く関わってはいない
この現象を考えるうえで、象徴的な数字がある。
Gallupの「State of the Global Workplace 2026」によれば、日本で仕事にエンゲージしている従業員は**8%**だった。
世界平均は20%、東アジア平均は18%である。日本では71%が「Not Engaged」、21%が「Actively Disengaged」に分類される。しかも、日本のエンゲージメント率は一時的に低いわけではなく、2010年代以降、一貫して一桁台の低水準が続いている。
これは「日本人の92%が怠けている」という意味ではない。
むしろ日本のビジネスパーソンは、世界的に見ても真面目な部類に入るだろう。
遅刻をしない。納期を守る。品質を守る。指示されたことはきちんとやる。
それでも、仕事や会社に深く心理的に関与している人はごく少数である。
ここに私は、今の日本企業の姿が象徴されているように思う。
働いてはいる。
しかし、深く関わってはいない。
会社には所属している。
しかし、会社の未来には必ずしも所属していない。
CHANGE
2026.08.25
2026.09.01
2026.08.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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