AI時代を読み解くキーワード② Agentic AI AIは「質問に答える道具」から「仕事を任せる相棒」へ AI時代には、新しい技術用語が次々に登場します。 しかし、本当に重要なのは、用語の意味を覚えることではありません。
最大の課題は「権限をどこまで与えるか」
Agentic AIは、文章を表示するだけではありません。
メールを送る。
ファイルを書き換える。
顧客情報へアクセスする。
商品を注文する。
システムを変更する。
場合によっては、実際のお金や人の行動にも影響を与えます。
そのため、通常の生成AI以上に、権限管理が重要になります。
例えば、
* 情報を見るだけでよいのか
* 書き換えまで許可するのか
* 外部へ送信してよいのか
* 金銭を伴う処理を任せるのか
* 人事判断に使ってよいのか
* 最終承認を誰が行うのか
を明確にしなければなりません。
Agentic AIでは、AIそのものの性能だけでなく、
何を見せ、何を許し、どこで人間が止めるか
という設計が重要です。
Microsoftも、Agentic AIの安全管理では、AIエージェントの識別、権限、行動の監視、データやツールへの接続管理などが必要になると説明しています。(Microsoft)
AIに任せる前に、仕事を整理する必要がある
ここで企業が陥りやすい問題があります。
それは、現在の複雑で非効率な業務を、そのままAIに任せようとすることです。
目的が曖昧。
担当者によって手順が違う。
判断基準が存在しない。
不要な承認が多い。
データの保存場所が分からない。
このような状態でAIエージェントを導入しても、混乱を高速化するだけです。
Agentic AIを活用するためには、まず、
* 何のための業務か
* 誰が責任を持つのか
* どこまで自動化するのか
* どの判断は人間に残すのか
* どのデータを使うのか
* 正しい結果をどう評価するのか
を整理する必要があります。
AI導入の前に、業務設計が必要なのです。
これは、過去のDXでも同じでした。
紙の業務を、そのままデジタル化しても、本当の改革にはなりません。
Agentic AIでも、
今の仕事をAIに置き換えるのではなく、AIを前提に仕事そのものを設計し直す
ことが重要です。
企業は何から始めるべきか
Agentic AIの導入は、会社全体から始める必要はありません。
むしろ、目的が明確で、範囲が限定され、結果を評価しやすい業務から始めるべきです。
例えば、
* 社内規程の検索と回答
* 会議資料の収集と下書き
* 問い合わせ内容の分類
* 研修アンケートの分析
* 営業活動の事前調査
* 定期レポートの作成
* 採用候補者への連絡準備
などです。
最初から完全自動化を目指さず、
AIが案を作り、人間が確認する。
AIが情報を集め、人間が判断する。
AIが処理を実行する前に、人間が承認する。
という形から始める方が現実的です。
重要なのは、
どれだけ自動化したかではなく、どれだけ仕事の質が上がったか
です。
AI時代を読み解くキーワード
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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