AIが効率化や情報整理を担うようになることで、人間が「効率化のための仕事」をする必要は減っていきます。 その結果、これからの手帳には、単なる予定管理ではなく、「なぜその仕事をするのか」「何を大切にしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」といった価値観やビジョンを整理する役割が求められるようになります。 手帳は、効率化から「人生の豊かさ」で選ぶ時代へと変わるでしょう。
では、人が手帳を使う意味はどこにあるのでしょうか?
これから、手帳で管理することは、ルーティンワークの中の、「スケジュール」「タスク」「ノート」だけではありません。
結局、手帳やスケジューラを駆使して、どれだけ効率的にタスクやスケジュールを組み立ててみても、AIによるプロジェクト・マネジメントが普通になってくれば、太刀打ちできるものではありません。かえって、計画通りにいかない、予測がはずれる、早く片付けたと思った瞬間に違うタスクが下りてきて、休む時間もない、といったことが起きてしまい、むしろストレスや無力感が増大してしまうこともありえます。
新しい基準:「人生の豊かさ」で選ぶ
では、タイトルにある「人生の豊かさ」を軸にした手帳選びというのは、どういうことでしょうか。
それは、「効率的である」前の段階での軸をつくる手帳ということです。つまり、「なぜ効率的に行うのか」「効率的に行った先にあるものは何か」「効率的に行ったことでどのような貢献が生まれるのか」といった問いに応える必要があるということです。
「どのように」ではなく「なぜ」「何を」を明確にすることが必要です。
この視点を持つと、手帳の価値は一気に変わります。
30歳代、40歳代というのは、仕事の責任も増え、公私にわたってやるべきことが倍増します。組織に属する人であれば、経営層と若手のはざまでコミュニケーションもままならず、心身ともにハードな毎日を送っている人も多いでしょう。
忙しい人ほど、手帳には、「本来自分が担うべき役割、貢献すべきこと」「自分にとって大切にすべき価値観」「成し遂げたいビジョン」を明記し、定期的に振り返ることのできるツールであるべきです。
手帳には、この「人生において貢献すべきことは何か」「自分は何を大切にしたいのか」「人生におけるビジョンは何か」を導き出せるプロセスを持つ、あるいは自分で作り出すプロセス(機能)が必要となるわけです。
そして、そのうえで「そのために今週、今日、何をするのか」という、やるべきことを選択するという意思決定プロセスを持つツールであることが望まれます。
心から納得し選択するために
これからのタイム・マネジメントに必要なのは、自らの意思で、組織として、個人として「やるべきこと」を選択することです。もちろん、誰かに指示されたことに対して誠実に対応することも、仕事においては非常に重要なことです。
問題は、どのような行動、発信を行うにせよ、自分の心の中から納得したうえで選択することができるかどうかということです。自ら意思決定を行うことを放棄せず、自分で行動計画を立てることです。どのような選択をするにしても、心から納得した選択なのであれば、それが豊かな人生につながるのだと思います。そのためには、自分の内面にある確固たる軸が必要です。
これからさらにAIが進歩し、仕事の仕方という点だけでも、さまざまな変化が起こることは間違いありません。そうなれば、手帳の持つ役割も大きく変わっていくのではないでしょうか。
引用元:フランクリン・プランナー https://www.franklinplanner.jp/mag/
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2009.10.27
2015.01.06