HCC:あなたにとって、価値ある時間を過ごすとは

 HCCとは、ハイクオリティ・コミュニケーション・ケーススタディの略です。今回は、頂いた質問をケーススタディとして扱います。

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 バイト君に聞いてみてください。

 「今の自分の仕事の仕方をレベルアップするには、どんなことをすればいいのか?」

 自分の考えを語るのではなく、バイト君の考えに耳を傾けてください。もし、バイト君が答えに困っているようなら、

 「たとえば、仕事の効率を高めるにはどうすればいいのか?」

 自分の考えを語るのを我慢して、バイト君に質問してください。バイト君がまだ、答えに困っているようなら、

 「仕事の効率を高めるとは、たとえば、もっと早く帰るようにするにはどうすればいいのか?」

 質問をより分かりやすい具体的な事例に変えてみてください。バイト君の答えが稚拙なものであったとしても、それは当り前のことです。バイト君の答えが100%間違いでない限り、承認してあげてください。

 「バイト君が考えたレベルアップ術のために、私(質問者)が手伝えることは何かあるか?」

 バイト君が考えるレベルアップ術を基本に、バイト君のレベルアップをサポートしてあげてください。あくまでも参考意見として、アドバイスするのもいいと思います。

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 仕事のレベルアップに関する質問をしても、そんなことを考えたことがないバイト君の場合は答えは出てきません。そんな時は、質問を変えましょう。

 「キミ(バイト君)にとって、価値のある時間を過ごすとは、どんなことをして過ごすことなのか?」

 バイト君にとっての価値ある時間は、仕事とは全然関係ないものでしょう。バイト君の答えが意味不明であっても、そんなことは問題ではありません。

 「価値のある時間を過ごすことで、何が得られるのか?」

 バイト君の考え方も「一理あり」と思えたら、承認してあげてださい。

 「バイト君が価値ある時間を過ごすために、私(質問者)が手伝えることは何かあるか?」

 バイト君が価値ある時間を過ごすことは、残業時間が減ることでもあります。バイト君の役に立つことが、自分にとってもメリットがあることなのです。

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 「キミはやる気があるように感じるけど、この仕事のどこが楽しいのか?」

 このように質問は、バイト君との信頼関係を深めるのに役立ちます。

 あくまでも、バイト君の学生時代の楽しい思い出づくりのサポーターというスタンスを守ってください。バイト君にも、そのことを伝えてください。

 バイト君の考え方を否定しても、何の得もありません。バイト君の奇想天外な発想を、(不満もあるかもしれませんが)楽しんでください。

 私は、双方が今まで以上に楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています。

 最後に、人間対人間のコミュニケーションで、方法が一つしかないなんてことはありません。これは、あくまでも参考して活用してください。

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