経営者や管理職としてビジョンを発信しているつもりでも、部下に本当に伝わっているでしょうか? 重要なのは、一方的な発信ではなく「共感を生む共有」です。実は、日本企業には欧米にはない“強み”があるのです。本記事では、部下の心を開き、組織の結束を強めるための具体的な方法を紹介します。
一方通行の発信になりがち?
経営者やリーダーに必要なのは、「ビジョンを発信し、共有するチカラ」。とはいえ、一方的に発信にして従業員や部下が何もいえない状況を生み出していないでしょうか。特に必要なのは、一方的に発信するだけでなく「共有するチカラ」であす。
同じ会社に勤めている会社だから同じ価値観を持っている、だから「共有するのは簡単」と思われるかもしれません。確かに価値観は似ているかもしれませんが、共有できるかどうかは別問題です。また、共有したとしても相手に伝わらなければ意味がありません。では、相手に伝わる共有とはなんだろうか?
相手に伝わる共有とは?
相手に伝わる共有とは「共感」を生み出すこと。それは相手と膝を突き合わせて話すということです。もっというと、腹を割って話す、ということです。まずは、あなたがすぐにできることからやってみましょう。
あなたにできること
それはあなたから心を開くということ。週に1回でいいのです。ぜひ従業員や部下と面談をする時間を設けてみてください。1時間も取る必要はありません。15分くらいの軽いものから始めるのが適切でしょう。その際に、気をつけることはたったひとつ。
まずは従業員や部下の話を聞くこと。
これが「心を開く」ことです。心を開くというと、自分の話を延々とすると勘違いしている人が多いのですが、誤解です。
人は、自分の話を聞いて欲しいものです。そして話を聞いてくれた人に対して好意を持ちますし、影響を受けます。だからこそ、あなたから話すのではなく、従業員や部下の話を聞くことが先なのです。
また、部下が話したことであなたが心動かされたことがあれば、そのことを素直に伝えることも有効です。役職を超えて、人間として思ったことを伝えること。
これが心を開くということなのです。
日本企業の強みとは?
さて、ジャパンアズナンバーワンと言われてから30年以上が経過しましたが、日本企業が欧米企業にはない「強み」がありました。それは役職に関係なく、フラットな組織ということです。日本では社員食堂で社長と従業員が同じ釜の飯を食べることに違和感はありません。しかし、欧米にはそういった文化は存在しないのです。
実は、第二次世界大戦で日本が敗戦した理由をを分析したことで著名な『失敗の本質』でも同じ研究結果が出ています。なぜ、米国が戦勝国となったのか、という研究です。米国は日本に比べて資本力・軍事力が優っていたことは言うまでもありませんが、優秀な指揮官ほど部下と寝食をともにしたのです。それは部下を兵隊の駒として見るのではなく、一人の人間として接するということを意識していたからではないでしょうか。
つまり、役職に左右されず、心を開いて接すること。それこそが組織を強くする秘訣とも言えるのです。
心を開くと、可能性が開ける
あなたが心を開くことによって、部下も心を開いてくれるはずです。人間は自分が理解されたと思う人の影響を受けるものだからです。この影響力が「ビジョンを発信し、共感するチカラ」に他ならないのです。
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2009.10.27
2008.09.26
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