読んでみて、事業会社時代にマッキンゼー出身の上司に毎日夜中までこき使われていた時に、彼に感じたパワーと同じようなパワーを感じました・・・。この人も海の水を全て沸かすんだ!と言いつつ、自分で海の水を全て沸かしきるタイプの人かもしれないな、と思いました。
第5章:知的生産を根底から支える生活習慣の技術
・①喫煙・飲酒など、知的生産の6大危険因子を遠ざける、②すき間時間を有効活用するクセをつける、③睡眠時間をしっかりと確保し、情報整理とストレス解消に役立てる、④知的生産の集中力をつけるために体力をつける、⑤頭と健康にいい食生活を心がける、という6つの技術で自分の知的生産活動を支えていく
第6章:自分の力が10倍アップする人脈作りの技術
・①情報をGive&Give&Give&Give&Giveする、②メールの質量を高めて、つながりを広める、③コミュニティ、メーリングリストなどを活用して、人の集積基地となる、④ランチミーティングを上手に活用する、⑤自分のコミュニケーションスタイルを尊重する、という技術で、人脈を作っていく
最終章:今日の5つの新しい行動から、明日を変える!
・「新しい行動1」:脳に格納庫を作ること、「新しい行動2」:インプット力を高めるために、いい情報を脳の栄養のために与える、「新しい行動3」:アウトプット力を高めるために、ひたすらブログに書き残す、「新しい行動4」:知的生産を継続するために、できることから生活習慣を改善する、「新しい行動5」:知的人脈を作るために、Giveの5乗を実践する、という5つの行動を今日から実践する。
最後のほうが、目次の羅列に近くなってます・・・。ごめんなさい。
それで、現時点で123件あったアマゾンのレビューを見ていると、星4つと、5つが合わせて92件で、概ね評価はよいのですが、この本のフレームワークがわからない、読みにくいという批判が、散見されました。
確かに、全体像チャートはこの本には記載されてはいません。
でも、私はこの本は、フレームワークに従って書かれていると思います。
更に言えば、コンサルタントが人を動かす時の実務では、チャートはそんなに大事ではないんですね。人が動けばいいんです。
そして、軒並みコンサルタント臭いチャートを見せるのは、あんまり得策で無い場合も多々あります。
言葉で話しをして伝えて、伝わるのがいいのです。もしくは、文章で伝わるのがいいのです。
チャート無しで伝わるほうが、自然なのです。
そりゃ、チャートが好きなクライアントなら、チャートで説明したほうがいいですよ。でも、そんなクライアントはあんまりいません・・・。
コンサルティングの世界では、ある段階に達すると、
「MECEを捨てなさい」
という教えがあります。一部の上級者にしか伝えられないことですけどね。なぜなら、人は、情報量が詰まった、純度の高い論理を理解することは非常に難しいからです。
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2008.08.17
2008.08.29
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。