「KPT法」で活動や実行を定期的に振り返る

2024.07.12

仕事術

「KPT法」で活動や実行を定期的に振り返る

フランクリン・ プランナー
フランクリン・プランナー

仕事を通じ成長していくためには、自分のなかに「何か新しい知識を得る」、「やり方を改善する」、「スキルを身につける」といった、日々の活動の振り返り、アップデートが必要であることは明白です。 しかし、忙しさのあまり、仕事をやりきったことに甘えてしまい、いわゆる「振り返り」を怠ってしまうのは、誰もが経験のあることです。むしろ、振り返りをきちんと行っている人のほうが少数かもしれません。 1週間や1カ月の振り返りを行う際に、基準と具体性を持って、フレームワークに従って振り返りを行うと、今後の計画に大きなプラスになる可能性があります。

そして、これらのKeep、Problemに対して、具体的なTryを決めます。ここで重要なポイントは、このKPTのスパンが1週間であるとすれば、1週間でできることをTryのタスクとして設定することです。ここで設定するタスクが何週間にもまたがる場合は、振り返りの意味がなくなってしまいますので、あくまで振り返りのスパンの中で決めるようにします。また、Tryの項目は、できる限り具体的なタスクにすることです。数字や具体的な行動など、次に振り返る際に、進捗が適切に評価できるようにしてください。

KPT法の効果

・あらゆる場面で活用可能

KPT法はシンプルなフレームワークですから、プロジェクトや大きな案件だけではなく、日常的な仕事やプライベートの活動においても威力を発揮します。大切なことは、小さなサイクルでもかまわないので、継続することです。継続することで、少しずつでも新しい活動が生まれ、成長につなげることがきます。

・問題が大きくなる前に対策を打てる

短いスパンで振り返りを実施することで、問題が大きくなる前に気付き、修正することにつながります。動いているときは「これで良い」と思っていても、冷静になると「こうしたほうが良かった」と思うことはよくあることです。新しいTryを継続することができれば、問題が小さいうちに解決することにつながるでしょう。

ブレーンストーミングの実践

自分自身で、KPTを考えることが、一人で「ブレーンストーミング」を行っていることになり、アイデア創出のトレーニングにもなります。日頃から、考える習慣を持つことが何よりも重要です。

・行動・タスクの可視化

定期的にKPTを実践することで、現在の自分の状況が分析できている状態、つまり現状を可視化できていることになります。自分の状態が見えていることで、何か突発的なことが起きた際でも、冷静に対処することができるでしょう。

・ポジティブ思考を持つ

Tryを常に考えることで、思考プロセス自体がポジティブになる可能性が高いでしょう。問題点ばかり考えていると、どうしてもネガティブになりがちですが、Tryを計画することで、ポジティブな思考プロセスを持つことにつながります。

・改善が継続

問題点を洗い出し、解決策を常に考えることで、自然に、少しずつ成長へとつながっていることを実感できるでしょう。大きな成長は、日々の積み重ねでしか得ることはできません。日々の積み重ねこそが成長へと導きます。

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