今回は、数名でも従業員を抱えている経営者、または部下をお持ちの方に ぜひ読んでいただきたい内容です。 非常にショッキングな内容です。 なぜこちらのテーマをお伝えするか、というと、売り上げ至上主義、事業拡大のみに 注力していた企業の行く末が、あまりにも切ないものであったからです。
いかがでしようか、その先は皆さんであれば想像はつくでしょう。
当然、部下はついてこなくなります。残念ですが、それがもたらした結果は相次ぐ離職です。
そして、2についてです。
人を採用すれば、売上は作れる、という間違い。ベンチャー企業が陥りがちな罠です。
もちろん、売上を作るために、一番必要なのは人の力です。
目先の売上欲しさに目を向け、人材の質を見ず、応募してきた人間はほとんどOKという、
どんぶり勘定で人をどんどん採用。
そして、ここにも大きな問題が、、
それは、採用したは良いが、育てることをしなかったのです。
経営の中で、コストが最もかかるのは、言うまでもなく人件費。
毎月固定で、かかり続けるコスト。
このコストの使い道こそ、シビアに考えるべきなのです。
問題はここにもありました。
それは、採用窓口をこのマネージャーに任せきっていたのです。
私は、経営者に言いました。
採用は、そんなに簡単に決めるものではない。提出してきた書類を
くまなく見て採用の可否を決めるべきだと。
書類の書き方一つでも、熱意、ビジネスマナー、一般常識、過去の仕事ぶり、人間性、
そんなものが、垣間見られるからです。
担当者はそれらを見ずして、感覚で採用していました。
もちろん、必要であれば、多少力不足でも採用しても良いのです。
しかし、重要なのはその後に「育てる」ことをしなければなりません。
それには、採用の責任者であったマネージャーの熱意と、忍耐力が必要です。
しかしながら、マネージャーには、それがなく、結果だけを求める人物でした。
恐らく、業務を教える=教育と勘違いしていたのでしょう。
これら2つのことを、私は非常に問題視していました。
そして、常々忠告してきました。
問題は認識した時点で、どう解決するか、に目を向け、面倒でも、問題が小さなうちに
芽を摘むべきなのです。
特に人の問題は、
いずれ変わってくれるだろう、成長してくれるだろう、と、淡い期待を
抱き、放置するのだけは、やめるべきです。見て見ぬふりをするのもやめるべきです。
何となくやり過ごしても、何となく現場は回ります。もちろん優秀な人材であれば、失敗から学び、
自分の考えで動けるようになるものですが、それが出来ない若手も多いのです。
また経営陣が知らないところでクレームが発生している場合も多々あります。
知らないうちに、会社の信用が損なわれています。
この知らないうち、と言うのも、とても危険な状態で、
対処しないがゆえに、クレームが更に大きくなる可能性をひそめています。
次のページいちプレイヤーとして、結果を出せるからといって、同じよ...
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人材育成・マネジメント
2022.03.08
2022.12.29
イデア・ヴィスタ株式会社 代表取締役
顧客心理の専門家/ /売上向上専門家 /一般社団法人 日本経営士会 経営士補 /日本プロフェッショナル講師協会 認定講師 https://www.idea-vista.info/ 売上にお悩みなら、お声がけください。 売上アップ、人材育成、組織の活性化の支援を 貴社の課題から最適な改善策で提案しています。 若手が自ら考え行動する「辞めない」育成と、それを支える仕組み作りを通じて、 成果につながるまで経営者のみなさまともに歩む、伴走支援をしています。