年末年始の時期というのは、立てた目標に対して、「うまく達成できた」「まったくできなかった」など、いろいろな思いが錯綜する時期でしょう。 設定した目標を実現したいと考えたとき、通常はその目標の実現に向けて、「行動計画を立てる」ことになります。 これまでと同じ行動をしていては、新たな目標など達成できませんから、これまでの行動とは異なる行動をするために計画を立てるわけです。 そして実際にその計画を実行しようとするならば、その行動計画を、日々のスケジュールに落とし込む必要があるわけです。
こうなると、いよいよ時間管理の領域に入ったと言えるでしょう。調整力や段取り力など、ビジネススキルと言われる能力が必要となってきます。いわゆる、「仕事ができる人」と言われる大半のケースはこの仕事が上手な人のことです。
しかし、残念ながら、ここで出す結果というのは、あくまで他者から指示を受けた事柄です。自分が出すべきだと考えた結果ではないので、かなりストレスを抱えたまま仕事を進めることになってしまいます。
そして最後は、目標から落とし込まれた行動計画。
この目標から落とし込まれた行動計画は、人から与えられた目標と自ら考えた目標とでは、気持ちも、計画もかなり変わるでしょう。
目標自体が与えられたものの場合。「今月見込み客を10社にする」「イベントに100社集める」など、上司などから目標が与えられ、この結果をどのように出すかを考えていきます。ですから、まず、考えたアイデアやタスクが問題ないかどうかを、目標を指示した人に確認するという作業があります。そのうえで、人への依頼事項と自分のタスクを連動させ、目標達成までの計画をつくっていくことになります。
指示された目標ではなく、自ら立てた目標の場合は、原則的に自分で達成のためのアイデアを練り、行動を計画する必要があります。
自己の成長と組織の成長、双方を実現するには、この2つの目標がすり合っていることが何よりも大切です。「自分としてはこの目標を達成したいと考えています」と上司や同僚と共有することができれば、実現へのコミットも強くなるでしょう。
ここで避けなければならないのは、手帳やToDoリストに、「目標」だけが漫然と記入してあることです。
先の例でいえば、「今月見込み客を10社開拓」と結果目標だけあっても、行動計画ではないため、実際の行動に結びつくことはまずないでしょう。
行動と結果は異なるものです。私たちに結果をコントロールすることはできません。唯一できるのは自分の行動のみです。
目標→行動計画へのブレークダウンがない限り、目標が達成されることはないことを肝に銘じて、時間管理(スケジューリング)を行うことが大切です。
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