新型コロナに関しては公的には専門家会議が多くの情報を元に分析を行い、様々な答申を出しています。しかし、現状不思議なことがいくつもあるのです。実は、この不思議を紐解いていくことが、今後の効果的な解決策につながるのではないか、と私は考えています。
そうでないと一気にこれだけのスピードで感染拡大や、厳格に管理されている病院内での感染の理由が説明できないからです。重要なのは「何らかの条件」ですが、これは二つの要素に分けられます。
一つは、感染させる人(感染者)の特性です。つまり2割の感染させる人がどういう人なのか。そしてもう一つは感染者が被感染者に感染させたタッチポイントの環境。つまり、どういう人が感染者(スプレッダー)になりやすいのか、また、スプレッダーが、どういう環境で感染させやすいのか、この2つを徹底的に分析し、この2つのアンド要件を避けることが効果的なのです。
3/9日の専門家会議の答申で「3密を避ける」こと、というのは先の「何らかの条件」の2つ目であるタッチポイントの環境についての答申と言えます。
しかし、私は現状の感染ルートをより徹底的に分析、検証することで、特に感染が拡大したケースにこの2つの「何らかの条件」の共通点がないかを明らかにしていくことで3密以外の条件を見つけられるのではないか、と考えます。
特に被感染者やクラスターを調べるだけでなく、感染させた人と感染させた環境を調べ共通点を解明し、その2つを防ぐことで爆発的な感染拡大が防げるのです。
おそらくこんなことはクラスター対策班の方とかは百も承知で、日々多くの情報やエビデンスを元に分析、検証していることでしょう。しかし、現状でてくる情報は、こういうケースで被感染者が多い、ということだけです。
被感染者が多い少なくだけでなく、「こういう人とこういう環境で接触しているケースで、被感染者が多く発生しているから、こう対策してください」というような論拠を示してくださることを期待しています。
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2015.07.17
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。