前回のエントリーで携帯メーカーの今後を予測した。それからわずか一ヶ月ばかりの間に国産メーカー2社が撤退を表明している。この劇的な変化から学ぶべきことは何だろうか?
たとえば自動車では遂に三菱自動車が国内販売目標を前年対比マイナ
スで設定した。自らマイナス目標を設定するなどというのは恐らく国
内自動車業界の歴史始まって以来の珍事といっていい。にも関わらず
あえてマイナス目標を公表せざるを得なかった事実に、三菱自動車が
置かれている苦境が見て取れる。
ということは、仮に私が三菱自動車オンリーのパーツメーカーの経営
者だったら、即座に三菱に換わるクライアント開拓に動くことが至上
命題となるわけだ。
携帯や自動車以外にも似たような状況に置かれている製品はいくつも
ある。テレビ、DVD、デジカメなどのAV関連製品は言うまでもなく、
白物家電も同様ではないだろうか。そうした流れの背景には日本市場
が置かれているマクロ環境が影響している。キーワードは成熟飽和市
場であり、確定的少子化である。
こうした状況認識を持った上で、さらにエンドユーザーがどのメーカ
ーの製品を好むか。市場で勝ち残れるメーカーはどこなのか。たとえ
パーツメーカーといえども、そうしたマーケティング視点が求められ
る時代になっていることだけは間違いないようだ。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2008.04.01
2008.04.08