コンテンツマーケティングのネタに困ったときは「ジョブストーリー」を考えよう

2019.12.15

営業・マーケティング

コンテンツマーケティングのネタに困ったときは「ジョブストーリー」を考えよう

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

コンテンツマーケティングを実践する場合、多くの人がぶつかるのが、継続更新の難しさだ。ネタが少なくなってしまうのは、ある程度は仕方のないことだが、コンテンツマーケティングとしての仕掛けを維持していくために、何か良い方法はないのだろうか。

ジョブ(用事)を片付ける

コンテンツマーケティングの肝のひとつは、この「用事を片付ける」という観点から考えてみることとにもある。

この「用事」(つまりジョブ)という概念を世に広めたのは、クリステンセン(ジョブ理論:Jobs-To-Be-Done)だが、マーケティングの雄、レビットは、「ドリル」と「穴」の対比で、本質を表していた。ドリルがどれだけ高性能だろうが、省エネルギーだろが、「穴をあける」という用事を片付けることができれば、ドリルのスペックはまったく関係ないことであり、穴が手に入るのなら、別にドリルという機械でなくともかまわない。

この「ジョブ」という概念は、ペルソナから導かれるニーズとは異なり、商品やサービスの購入はなんらかの用事を片付けるためになされることであり、その用事も、ひとつではないし、状況によっては変わるということ、これを理解することが重要だ。

この用事を片付けることをかっこよく呼ぶと「ジョブストーリー」となるだけの話なのだが、この「ジョブ」の観点で考えると、少し違った見え方になる。

例にあげたビジネスマンでいえば、日々の交流イベントに参加するのは、新しい顧客を獲得するためのひとつの方法として行っているのかもしれないし、新しいレストランを探しているのかもしれない。あるいは、上司の代わりに精力的に名刺を配るのが目的だったりするのかもしれないし、あるいは、人脈をつくることで、実は転職活動をしているのかもしれない。つまり、何かの用事を片付けるために、行動しているわけだ。

もちろん、こうした物理的な機能だけではなく、社会的・情緒的な満足感が大きく影響することは間違いないし、この点については、改めて紹介したい。

この「ジョブ」を片付けることを徹底的に考えれば、コンテンツマーケティングの手法としてだけではなく、商品開発や実際のプロモーションにも大きく役立つだろう。

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猪口 真

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