オリンピックリスクに備える!?

2019.08.30

営業・マーケティング

オリンピックリスクに備える!?

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

オリンピック、大手企業スポンサーはたくさん拝見するが、我々中小・零細にとってはどのように関係してくるのだろう。

実際、今回のオリンピックでは、どんな経済効果があるのだろう?

64年の成熟前の東京とは明らかに違うし、オリンピックのためにテレビを買う人が膨大にいるとは思い難い。また、選手関係者やマスコミはともかく、観戦に訪れる一般の人たちがどれほどいるのだろうか。日本人でもチケットが取れないのに、外国人枠があるのだろうか。

むしろ私は、オリンピックによる仕事の停滞が怖い。

まず、考えられるのが、大手企業の今年度の経費予算オーバーによる、20下期、21上期の予算縮小だ。オリンピックが直接の内需喚起を起こさないとなれば、当然予算は縮小となる。すでにこうした声は聞こえる。

また、会期中は、さらに大きな不安がある。まず、都心への移動や行動が質量ともに制限されそうだ。首都高速の料金も大きく上がるらしい。つまり、会議や商談の機会、時間が大幅に減少することが予想される。

さらに、明らかにかなりの時間がオリンピックの視聴に費やされる(関心がオリンピックに集中する)ため、仕事の遅延が心配される。

要は仕事が停まり、減少し、翌年も厳しいという現実が待っているのではないかという不安だ。

ではどうするか。

できることなら、都心を回避した仕事の仕方をする。

地方や郊外で仕事できればこしたことはないが、もちろん、ものづくりの現場や顔を合わせないとできない仕事など、その場所以外ではできない仕事も山のようにあるが、オリンピック期間中の対策としては、リモートワークができるように、プロジェクトや業務フローの見直しなどの準備をしっかりと行っておくことも必要だろう。

また、通常業務は動かしにくくなるのは間違いないので、その間は長期的な研究開発や調査などこれまでやろうと思っていたができなかったことに取り組むことも異議あることだ。みんなでリゾートなどに行って、徹底的に教育の時間とするのもいいだろう。

個人的に一番やりたいのは、家族などで、長期休暇を取ることかもしれない。中小・小規模企業の経営者は本当に休みが少ない。この期に思い切って長期休暇を取るのは、最高ではないかと思う。

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