2019年5月13日、内閣府は2019年3月の景気動向指数を発表し、基調判断を「悪化」として下方修正しました。 「悪化」となるのは2013年1月以来、6年2か月ぶりのことです。 一方、1週間後の20日には、今年1~3月期の国内総生産(GDP)が年率2.1%増と発表しました。専門家の間ではどちらの景気判断が正しいのか、さまざまな見解が示されているようです。 景気は拡大期と後退期を繰り返して推移していきますが、アベノミクスにより「景気が回復している」という声がありながら、認識としては「厳しい状況」であることに変わりはない模様。
そこで、虚偽の募集や架空の事業などをおこなった事業者に対して、金融庁は金融商品取引業登録の取り消しや業務改善命令を出すなどの行政処分をおこないました。
さらに、これまで匿名化されていた借り手企業名などを開示できるようにすると発表。具体的な内容についてはパブリックコメントを募集した後、検討に入っていく模様です。
この取り組みにより、ソーシャルレンディング事業者の健全化が図られ、投資家としては安心して取り組みができる体制が整いつつあります。しかし、自分の眼でしっかり業者を選別することが重要であることは変わりありません。
── FXや投資信託、株式の取引などと違い、誰でも簡単に少額から始められる資産運用であり、投資未経験者には最適な金融商品だと人気のソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)。
金融庁が「自助」を勧めるのは、裏を返せば、今後は公的年金だけでは暮らしていけない世の中になると認めたことでもあります。資産運用を具体的に考えるためにも、IT、IoT、そしてAI化が進む環境で育まれたクラウドファンディングを利用してみてはいかがでしょうか。
もちろん、利用する際にはリスクもあります。高利回りなどの情報だけにとらわれず、手数料など商品内容や業者をよく見極め、個人の責任において判断をすることが大切だということも忘れずに……。
≪記事作成ライター:山本義彦≫
東京在住。航空会社を定年退職後、介護福祉士の資格を取得。現在は社会福祉法人にて障がい者支援の仕事に携わる。28年に及ぶクラシック音楽の評論活動に加え、近年は社会問題に関する執筆も行う。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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