かっこいい(センスある)仕事スタイルのひとつに、ビジュアルでアウトプットするというスタイルがある。頭の中にある、あるいは思考の最中にあるようなことをビジュアルに、スマートに表現できたら、さぞかしかっこいいだろうと思う。ビジュアル初心者は、どのように始めればいいのだろうか。
かっこいい(センスある)仕事スタイルのひとつに、ビジュアルでアウトプットするというスタイルがある。
Amazonのジェフ・ベゾス氏が紙ナプキンの裏に書いたと言われるアマゾンのビジネスサイクル図はあまりに有名だが、頭の中にある、あるいは思考の最中にあるようなことをビジュアルに、スマートに表現できたら、さぞかしかっこいいだろうと思う。
まさに、「センスある!」と思われる所作だ。
ビジュアル化の効果
なぜビジュアルに表現することがセンスあると思われるのか。
それは、ビジュアルで表現することで、その場にいる全員がひとつの具体的な情報を共有できるということだ。言葉だけや抽象的な文字(特にカタカナ言葉)だけではなく、図解して示すことで誤解なく情報を共有する確率は上がる。それだけでもその後の仕事がスムーズにいく可能性が高まる。
次に、ビジュアルに表現するとは、全員の意見を書き並べる単純な書記係ではなく、皆の意見を聞きながら、新しいコンセプトなりイメージを創り出すことでもある。少なくとも、コトの大小や優先順位、グルーピングといった作業が必要であり、全員に新たな視点をもたらす。ミーティングによって、新しいモノが生まれる感覚は、全員が充実感を感じるはずだ。
もうひとつ、ビジュアルに表現することで、さらにその先に進むことも容易となる。たとえば、ある現象を、縦軸横軸のマトリックスに落とし込んだとしよう。
そうすると、「ここの象限に入ることは何がある?」あるいは「軸の取り方をこう変えてみたらどう?」といった思考の広がりが出てくる。そうなったら、新しいアイデアは止まらないだろうし、こんな楽しいミーティングはないと思えるはずだ。
とはいえ、すぐにできることではないかもしれない。慣れが必要だ。ビジュアル初心者は、どのように始めればいいのだろうか。
ビジュアルでの表現は、ロジカルシンキングの延長
ビジュアル慣れるには、実はロジカルシンキングがある程度必要となる。
ビジュアルで表現するというと、ぱっと閃いて描く、右脳を使った感覚的なアウトプットが出る、などイメージ重視の印象が強い。
しかし、我々はアーティストでも天才でもない。
あくまで思考プロセスをビジュアルに表現するということであり、あえて言えば、論理思考の末の表現ということだ。
効率的にビジュアルで表現するには、得意パターンのフレームを持つといいだろう。
フレームとは、様々なアイデアや意見を集約したり、整理したり、新しいアイデアを生みだすために使う、思考のためのフレームを言う。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.10.27
2010.03.20