人生100年と言われるものの定年を一つの人生のターニングポイントとして意識する人は多い。食べるための仕事から自己実現のための「ライフワーク」を模索する人も多く、改めて自分の人生を見直す機会になるようだ。 一般に自己実現への成長モデルとして例にだされる「マズローの5段階欲求説」だが、この順序に捉われる必要はないのではないか。人は幸せになるために、欲求を満たしたいと思う。しかし、マズローの説のように下位の「食べるための欲求」などを超えて、自己実現欲求を強く持つ人は意外に多いものだ。 改めて幸福感の質を段階的に問うと、物質的な欲求より愛や理想、生きがいなどに、より精神的な充足を求める人が多い。5段階をたどらなくても、人はもっと自身の人生を肯定したい存在。 定年という一つの人生のポイントを意識して、心の奥で何かが騒ぎ出すなら、そこから目をそらさずに向き合うと、何に気づけるだろうか。
◆ 何か置き忘れていても、まだ間に合う
定年が来ても延長して仕事する人は多いですが、 それでも定年は一つの役割に区切りをつける機会です。その後の人生を余生、つまり「余った生」と呼ぶには長すぎます。
今は人生100年と言われますが、50歳は人生の人生の半分の地点ではありません。実質的には冒頭に書いたように、50歳あたりから自身の人生を見直す人が増えているようです。
マズローの言うような段階は今、人生のどのあたりにいるかの指標にはなります。しかし、その指標を脇にいったん脇に置き、そもそも自分が何をしたかったのか…。人との関りもまた大切なことだと気づきます。この時期、心の奥で何かが騒ぎ出す人もいるようで、人生に何か置き忘れてないかを見直す機会です。自分自身の人生を肯定し、これからの時間をより意味のあるものにするために。
※ 写真は、人生に必要な何かに気づくイメージでアップしました
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2019.06.18
2015.07.17
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事
こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。