Z会と市進が業務資本提携~教育業界の合従連衡の行方は!?

2008.03.02

経営・マネジメント

Z会と市進が業務資本提携~教育業界の合従連衡の行方は!?

寺西 隆行
(株)Z会

Z会と市進教育グループが業務資本提携したニュース、ご存知の方が多いと思います。

http://www.zkai.co.jp/home/about/corporate/press/20080226.asp

ここしばらく、教育業界の合従連衡が盛んでー

◆ナガセ(東進ハイスクール)が四谷大塚を買収
◆早稲田アカデミーが野田クルゼを買収
◆ベネッセが東京個別指導学院にTOB
◆秀英予備校が東日本学院を買収
◆学研が秀文社にTOB
◆学究社が進学舎を買収

対してZ会は

◆学研と組んで、学研教室の中に「Z会コース」を開設しました。
◆城南予備校の選抜クラスにZ会の教材とカリキュラムを導入します(2008年より)。
◆学究社の大学受験部の営業譲渡を受けました(つい最近)。
◆市進と業務資本提携を致しました(さらに最近…って、まだ5日たってないんですね)

…結構こうやってみると、Z会も他社との連携、やってますね。
僕はWebの統括がお仕事ですので、連携の話が具体的にどのように進んでいるのかーとは存じ上げないのですが。
※あ!つい最近、Z会enaのホームページを立ち上げるお手伝いをしました。
今日β版(笑)がオープン。
http://www.zkai.co.jp/juku/zkai_ena/index.asp
来週他のコンテンツを揃える予定!!

さて、こうやってみてみると、他社とZ会、かなり違いますね。
他社は買収・TOBが多いんですが、Z会は連携が多いんです。

あくまで個人のイメージですが…
買収やTOBというのは、大株主(いわゆるオーナー)の「金儲け」のイメージが強く、Z会は余り絡んでほしくないなーと思います。
「協力しましょう!」みたいな「提携」の方が、緩やかで、なんとなく気持ちが良いです。

とはいえ、買収やTOBが他の株主やサービス利用者の大きなメリットを生む事だってありますし、単なる「提携」というのは話が抽象的すぎて具体論にならず、表面的な言葉だけキレイで現場の人間同士の対立が…なんて話もあります。

M&A、買収、業務資本提携、そんな言葉だけで判断するのではなく、
・具体的にどのような気持ちでその方針をとったか
・とった方針の下、具体的に何か生み出すものがあったか
という視点で判断されるべきでしょう。方針の善し悪しは。

どんな2社間の連携でもそうでしょうが、とくに、教育業界においては

「2社がこれからも生き残るため」

が先の意志ではなく

「2社が一緒になることにより生み出せる社会的価値が大きくなるため」

が先の意志としてあるべきだと思います。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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