ナレッジワーカーの生産性はなぜ上がらないのか

画像: JIRCAS Library

2018.08.29

組織・人材

ナレッジワーカーの生産性はなぜ上がらないのか

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

肉体労働者の生産性は画期的に高まったと言われているが、現在の大半のビジネスマンである、ナレッジワーカーの生産性はどうなっているのだろう?

多くの組織がブレークスルーできずに、今の状態に甘んじてしまうのは、結局、それまでの慣習やプロセスを破りたくないからであり、そこに上下関係を含んだ人間関係がからむとなおさらだ。現在の人間関係を壊してまで、組織の中で新しいことを始めようとは誰も思わないものだ。

しかし、そこには大きな勘違いがある。基本的に仕事でつながっている人間関係は、仕事で強化していくしかない。新しいことを始めたら「人間関係を壊す」というのは思い込みであって、実際にはそうではないことのほうが多い。

現状に甘んじて受け身の仕事ばかりしていたら。いずれ「あいつは何もしないやつだ」という評価になり、仕事上の信頼関係は結局、崩れてしまうだろう。組織では、「いざというとき頼りになる」人が人望を集めるのだ。

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