2018.05.21
知っておきたい!働き方改革を実現するためのオフィス改革の基本キーワード
アスクル 「みんなの仕事場」運営事務局
働き方改革によって、今、オフィスが変わりつつあります。どのようなオフィス、そして働き方が今、求められているのでしょうか。オフィス改革の基本になるキーワードを紹介します。
ただし、完全に在宅のみで勤務することだけがリモートワークではありません。移動中に電話をしたり、メールをしたりするのも一種のリモートワークと言えます。仕事の大部分をオフィス以外の場所で働き、必要に応じて出社をするという働き方も考えられます。
ストレスを軽減し、コミュニケーションを生む[リフレッシュスペース][マグネットスペース]
働き方改革実現会議でも課題とされているのが、長時間労働の抑制です。社員のメンタルヘルスを健康に保つために、企業にはストレスチェックなどが義務化されるなど、さまざまな取り組みがされていますが、リフレッシュスペースや緑化などによって、一日の大部分を過ごす場所であるオフィスを居心地のいい環境に変え、働き方を変えます。
フリーアドレス化やペーパーレス化によって生まれたスペースを、食堂やカフェテリア、ラウンジなど、落ち着いて食事がとれたり、コーヒーが飲めたりするスペースなどに有効活用することで、働く人のストレスを軽減し、リフレッシュできるようになります。
畳を敷いて靴を脱いで休憩できるスペースや、仮眠のとれるハンモックを用意したスペースなどを導入している企業もあります。
最近では、自然と人が集まる磁力を持った“マグネットスペース”というものも注目されています。具体的には、コーヒーマシーン、自動販売機、休憩所、コピー機、ゴミ箱など、部署を越えて働く人が共有している場所。つい立ち話してしまうようなスペースが、どこのオフィスにもあるのではないでしょうか。このようなスペースを意図的に設置することで、偶発的なコミュニケーションをあえて発生させることで、会社全体の生産性を上げることを期待するものです。
オフィスのあり方を変える[サテライトオフィス]
リモートワークは、就業時間を厳密に管理することが難しく、逆に長時間労働を助長してしまうという懸念があります。情報漏えいなどのセキュリティ管理の課題も指摘されています。
これらの対策ともなるのが、サテライトオフィスです。これは企業の本拠点から離れたところに衛星のようにオフィスを設置することです。
たとえば、都心部の会社が、郊外などの通勤しやすい環境にサテライトオフィスを設け、ICTによって本社と同じように仕事できるように整備します。逆に、郊外にある企業が、都心部に営業部や広報部などが入るサテライトオフィスを設置することも考えられます。
働き方改革は、生き方の改革にもつながる
ここで紹介したオフィス改革は、長くつらい通勤や、無駄な残業、退屈な会議といったこれまでの非効率な働き方から、ビジネスパーソンを解放してくれるものになるでしょう。自由な働き方ができるようになることで、創造的なアイディアやイノベーションが生まれ、生産性が上がっていくことが期待されています。
しかし、働き方改革は、こうしたオフィスの変革にとどまらず、女性や高齢者の働きやすさや賃金格差、さらに副業・兼業など、働くことすべてに関係してくるものですいわば、働き方だけでなく、社会における生き方そのものを見直すことにつながっていくものだと思ったほうがいいでしょう。
こうした流れの中で、企業も、そして働く人も、双方が大きく意識を変えていくことが必要になるでしょう。
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