2008.02.13
WebサイトKPI設定の必要性
上島 千鶴
株式会社Nexal ビジネス戦略、Web戦略コンサルタント
BtoB、BtoCサイトに限らずWebサイトの構築コスト、広告宣伝コスト、運用コストなど、会社の収益に対しての効果が見えない中で、自社のWebサイトをどのように評価すべきか、または今後活用すべきか悩んでいる企業が多く見受けられます。Webサイトは、各組織を横断した形で存在し、サイトのKGIやKPIが設定されていないことが原因で様々な弊害が出ています。
3.KPIは体系化され、具体的なアクションや施策内容まで細分化しないと活用されない
4.最終的に各担当者の活動内容を評価可能なレベルまで分類し、担当者が取り組みやすく、責任者が管理・評価しやすい運用体制を作ることが重要
Webサイト上における評価指標を設定することにより、生産性の評価、品質の基準、マーケティングの効果予測としても利用できますので、
・ネットマーケティングの最適化
・営業組織におけるWebサイトの役割と効果
・プロモーションの評価基準
・各サイト運用部門の活動評価
・サポートサイトの効果
について悩んでいる企業があれば、サイトKGI、サイトKPIの設定からお手伝いいたします。
▼解析指標と、サイト評価指標の違い
Webサイトの効果測定と言うと、「アクセス解析ツールでデータは見ています」という企業が多いですが、
アクセス解析ツールから得られるデータ(解析指標)と、サイト評価指標は性質が異なります。
・「解析指標」は、PV数やUU数(訪問数)など「量」を表す数字
・「サイト評価指標」は、平均や割合と言った「質」や「レベル」を表す数字
例)新規訪問者獲得率、資料請求率など
つまり、WebサイトKPIとは「評価」が可能な数字でなくてはなりません。
また、最近のアクセス解析ツールには直帰率や平均滞在時間など、平均や割合の値が出てくるツールもありますが、KPIの定義にもあるように管理者が見ておくべき評価指標と、担当者が見ておくべき評価指標は異なります。
評価指標を体系立て、経営者には分かり易く、担当者(現場)が取り組み易い指標の設定と、運用していく体制を作ることが重要となります。
最後に、サイト上にユーザ向けの決済機能が無く、収益をインターネットサイトで上げている
1.広告収益型サイト
・・・メディアとしての価値を上げ、広告収益を上げることが目標。広告主に対しての、新しいサイト価値指標を用意することにより他社との差別化を図るべきです。
リアルの店舗に誘導して成約することにより、サイトの効果が測定できる
2.誘導型サイト
・・・求人サイト、不動産サイト、旅行代理店サイト、商業施設サイトなどネットだけで完結せず、リアルの店舗へ誘導し成約することによって収益が上がることが目標となるサイト。仮目的ページへの到達率は本来のKPIではないです。
営業が売り歩き、ネット上には商品ページしか無く問合せや資料請求をサイト上で仮目的とする
3.情報配信型サイト
・・・問合せや資料請求後の、営業プロセスを考えるべきです。案件獲得元としてネットを活用することは良いことですが、質の悪い問合せは業務負担を増やすだけになります。
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WebサイトKPI系
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