福島県では、首都圏で働く起業家やその予備軍を誘致しようと、県内で活躍する起業家による講演会を2月12日に都内で開催した。福島県は、今までは起業の裾野を広げる取り組みを中心におこなってきたが、この動向をさらに加速させるべく、今後はリーダー的な起業家を増やし、その盛り上がりを全体に波及させていく必要性を感じ、今回新たに『起業の連鎖』創出事業を始動するに至った。
そうしたなかで現在起業が盛り上がっている地域を見てみると、“課題先進地”としてこうした地方の課題を「宝の山」「ビジネスチャンス」と捉えて、課題解決に向けて新たなビジネスを生み出すことにチャレンジしている。
つまり福島県は、そんなビジネスチャンスが日本一眠っている地域であり、まさに「チャレンジフロンティア」と言えるだろう。
コンセプト・ヴィレッジ 馬場大治氏
農業プロデュースを手掛けるコンセプト・ヴィレッジ馬場大治氏(Uターン)は「震災前に戻すのではなく、震災前以上の規模にする必要があります。そのとき、他の地域では新しいことを採り入れるのがなかなか難しかったりしますが、福島県は一度すべてを無くしてしまっているため、今までと同じやり方に固執することなく、新しいやり方を取り入れることに貪欲です」と言う。
夜明け市場 松本丈氏(右)
またいわき駅前で復興飲食店街をプロデュースする夜明け市場の松本丈氏(Uターン)も「この地域は、以前は若い世代を育てずに来てしまっていましたが、震災後は180度雰囲気が変わり、今では若い世代に対する期待が高く、未来を託したいという機運であふれています。また従来の仕組みを変えようと思っても普通はなかなか難しいですが、町自体がリセットされてしまったので、ゼロから新しい仕組みをつくるのにこれ以上ない環境だと言えます。是非ここで成功モデルをつくり、そしていわき発で全国へ広めていきたいですね」と地域の可能性をこう語る。
.
- - -
.
「都会で身につけたスキルや経験を地域で生かしたい!」、「地域をもっともっと盛り上げたい!」、そんな熱い想いを持っている人にとっては、福島県はこれ以上ない環境かもしれない。実際2015年末に同事業が始動して以来、約2ヶ月で既に3社(うち1社は司馬天風氏)が福島県への進出を決めている。
もし福島県でチャレンジしたいと思ったら、まずは気軽に相談してみてはいかがだろうか。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2015.07.17
2009.10.31
「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire
全国各地への人材の分散化・均等化を推進することによって、東京一極集中による社会構造の弊害を解消し、都会と地方、双方の社会課題の解決につなげるべく、地方創生に向けて地域の情報発信を支援する各種WEBサービスを提供しています。