2016.02.22
スキップされがちなYouTube動画広告、5秒で効果を上げる2つの方法
動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部
Crevo株式会社
YouTubeで動画を見ようとしたとき、最初に広告が流れてきて、スキップできるようになるの5秒間が、待ち遠しいこともあるかと思います。 マーケティングの観点から言えば、この時間こそが、YouTube動画広告攻略のカギなのです。 今回は、AudiやOpelの事例を交えながら、どうすればその時間を有効活用できるのか、考えてみたいと思います。
つまり、Audiは、5秒完結の広告を作ることで、全視聴者に最後まで広告を見てもらうことに成功。費用対効果の高い施策となりました。
スキップボタンを広告に取り込んだOpel
Audiとは違った形で、スキップボタンが表示されるまでの時間を効果的に活用したのがOpelです。Opelが注目したのは、「少なくない人が広告をスキップする」という事実そのもの。
広告をスキップするということは、その人たちは、スキップボタンが表示されるカウントダウンを見ているはず。 ならば、「スキップボタンを動画に取り込み、コンテンツにも注目してもらおう」と考えたのです。
“Opel Mokka Skiptest – Opel Mokka Case study” ※実際に流された広告は22秒あたりから
Opelが訴求したかったのは「4輪駆動の走破性」「自動ライトシステム」「安全性能」の3点。
「安全性能」を訴えるために作ったのが、スキップボタンを壁に見立て、そこに車が突っ込んでいくという動画です。
いつ5秒が経過するかと、注目しているスキップボタンに、すごい勢いで車が突っ込んで来ます。視聴者の意識はどうしても、車のほうに向いてしまう。そして、意識が車に向いた絶妙のタイミングで、安全性能を表すメッセージが表示されます。
視聴者が、スキップボタンが表示されまでのカウントダウンに注目することを逆手に取った見事な広告です。
まとめ
冒頭でも述べたように、YouTubeのインストリーム広告をスキップする人は少ないとは言えません。動画広告を出稿する場合は、まずはその事実を出発点としたほうがいいでしょう。
今回は、AudiとOpelが実施した、その事実を逆手にとり、効果を上げた2つの方法をご紹介いたしました。 両社に共通するのは、「ルールを逆手にとる工夫」といえるでしょう。
Youtube側も、ユーザーエクスペリエンスを蔑ろにしている訳では、決してありません。Youtubeのアルゴリズムは、スキップされやすい広告は、「ユーザーにとって好ましくない品質の広告」と判断。その広告の評価を下げ、露出も減らすようにしています。
つまり、スキップを意識しすぎると、広告露出が減り、マーケティング施策として良い結果が出ない可能性があることも理解しておく必要があります。
何より大切なのは、Youtube広告の特性をちゃんと把握しながら、「視聴者にとって有益な広告を作る」。 今回のご紹介した事例は、そのことを思いださせてくれたのではないでしょうか。
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