看護研究は、多くの医療関係者の参考資料となり、看護全体の質の向上を図る上で非常に役に立ちます。現在では、さまざまなテーマが取り上げられており、各領域において何か分からないことがある際に先行研究を参考にすれば、疑問を払拭することが出来ます。 また、看護研究実施者として、研究内容を濃いものにするために、先行研究の内容
このように、看護研究の文献の種類はさまざまあり、下にいくほど信憑性が高いため、参考または引用する際には、総説や大系書・教科書など信憑性が高い文献を選んでください。原著論文は最新の研究結果が多く、知識を増やす上で非常に役に立ちますが、内容に不備があるものもあります。参考・引用する際には他で多く引用されている質の高い文献を率先して選びましょう。
4、文献検索のコツ
先行研究の文献を検索する際、インターネットが主な媒体になると思いますが、インターネットに慣れていない方は、目当ての文献に辿り着かないことがあるでしょう。この問題のほとんどは、“検索にかけるキーワード”に不備があるためです。
キーワード検索のコツを知れば、どなたでもお目当ての文献に辿りつくことができますので、以下に解説する「検索アルゴリズムを理解する」、「シソーラスを活用する」、「Google・Yahooで検索する際の裏ワザ」の3つのポイントをしっかりお読みください。
4-1、検索アルゴリズムを理解する
GoogleやYahoo、医中誌などのwebサイトでは、検索アルゴリズムが使用されています。アルゴリズムというのは、いわゆるコンピュータが計算を行う時に「計算方法」のことを言いますが、検索をかける際に使用するキーワードと同様、または類似のキーワードが記述されている情報のみがピックアップされるシステムが構築されています。
たとえば、GoogleやYahooで「医療事故」というキーワードを検索すれば、「医療事故」について書かれているページがすべてピックアップされます。主にサイトのタイトルに書かれているキーワードが対象となり、「医療事故」の場合、”約1,540,000件”もの「医療事故」について書かれている(タイトルに使われている)ページがピックアップされるのです。
「医療事故」というキーワードは非常に大きいため、「医療事故に関する看護研究」をなかなか見つけることができません。それゆえ、たとえば「医療事故 看護研究」というように、スペースを用いて2つ以上の連続したキーワード使用して絞り込むことで、検索結果が”479,000件”にまで減り、より容易に目当ての情報を探し出すことができます。
4-2、シソーラスを活用する
検索アルゴリズムを踏まえた上で、シソーラスを活用することで、さらに容易にお目当ての情報を探し出すことができます。シソーラスとは、いわゆる「同類語」のことであり、検索にかけたキーワードと同様または類似の意味を持つ言葉群のことを指します。
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