「仕事」より「人」が優先される日本の賃金。欧米といっても、国や企業によって詳細は異なりますが、基本的に賃金は職務・職種によって決定するのが普通です。
以下に、職種別賃金に適した会社の特徴を挙げてみます。意外と、「ウチのことじゃないの」と思われた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。ちなみに弊社では、「部門別賃金」「職種別賃金」は、20年以上前から導入されていますので、社員の誰もが当たり前と考えています。 このように、職種別賃金への移行環境は、整ってきているのではないでしょうか。
【職種別賃金に適した会社の特徴】 【職種別賃金に制約の多い会社の特徴】
・成果主義人事を指向している ⇔ ・年功的要素を重視している
・職種別採用を積極的に行っている ⇔ ・配属職種は、入社後に決定している
・地域別採用を実施している ⇔ ・本社一括採用を実施している
・専門性の高い人材を求めている ⇔ ・社風に合った人材を求めている
・職種間の異動は少ない ⇔ ・職種間の異動も積極的に行う
・優秀な外部人材の獲得に積極的 ⇔ ・あくまで社内人材の育成を基本とする
執筆者:山口 俊一
人事戦略研究所 所長
人事コンサルティング、講演、執筆活動を中心に活躍している。職種別人事をベース
にした独自の発想と企業の実状に沿った指導により全国からコンサルティング依頼を
受け、定評を得ている。現在までに中小企業から一部上場企業まで、200社以上の
コンサルティング実績を持つ。主なコンサルティングテーマは人事評価・賃金制度の
構築、組織運営など。
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