福山雅治とさだまさしの「マサカのヒット分析!」

2015.08.25

営業・マーケティング

福山雅治とさだまさしの「マサカのヒット分析!」

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

運が良いとか悪いとか そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う♪ さだまさしの名曲「無縁坂」をご存知だろうか?1975年の発表曲だから、ワタシは、中学1年生である。思春期真っ只中。あれもこれもピンクに見えていた中学男子にとっては、衝撃的だった。


徹底したドミナント×ダイレクトマーケティング戦略

さだまさしの歌には、「精霊流し」「無縁坂」「縁切寺」「飛梅」・・・長崎や、太宰府などなど、地域限定=ドミナントで、濃い物語を想起させるものがある。その地域の、その空気を知る人にとってはたまらないシチュエーションが、歌詞に散りばめられているのである。

マーケティング的に言うと、ドミナント戦略である。

非常に、心に深く届く率が高い=収益効率の良い歌ではないかと考える。さだまさしの歌が、「歌詞」で検索される所以はここらへんにある。やることなすこ とダイレクトマーケティングなのである。ストックされた優良顧客が、同じように消費を繰り返す。だから、息が長い。コンサートは、何十年やり続けても満杯 なのである。

そして忘れてならないのは、さだまさしには「35億円」という借金があったことである。28歳の時に企画・監督して製作した「長江」(1981年公開) という映画で莫大な借金を背負った。この返済のために開催したコンサートは、4000回を超えた。そして、現在は完済である。これからがクロ転である。お つりの人生である。

ワタシは、「福山雅治」と「さだまさし」を比べるときに、どうしても「さだまさし」に肩入れしてしまう。それは、このマサカの借金話にある。矢沢永吉も島倉千代子もみんな借金を返すために伝説をつくった。

人生には、3つの坂がある。「上り坂」と「下り坂」と「マサカ」である。不謹慎ながら、そろそろ「福山雅治」にも、マサカの話が持ち上がることを期待している。笑

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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