2015.03.24
ダブルプレイスのススメ
「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire
東京生まれ、東京育ちながら、大学進学を機に栃木県宇都宮市へ移り住み、現在は宇都宮と東京の“ダブルプレイス”で町づくりに取り組むKAMAGAWA POCKETの中村周さんの暮らしぶりを取材した。
そして現在ではKAMAGAWA POCKETを拠点に、定期的にイベントを開催したり、DIYで空き家をリノベーションしたいという人のサポートをしたり、またこのエリアはデザイナーが多いので、デザインの図書館をつくるプロジェクトなども現在進めている。
なお中村氏にとってKAMAGAWA POCKETは組織というよりもライフワークの一環というほうが近く、したがって固定メンバーではなく、プロジェクトごとに有志を募って、参加したい人が自発的に取り組むスタイルを採っているそうだ。
だから組む相手もきちんと選んでいる。KAMAGAWA POCKETの話を聞きつけて相談を受けたり、人づてで紹介されたりすることも多いが、「こんなことをしたいのだけど、力を貸してほしい」「こんなことやったら、きっと面白いに違いない」など、お互いが手を取り合って進めることが出来る話でなければ決して長続き出来ないという想いのもと、ちょっとでも違和感を覚えた場合には断っているという。
===KAMAGAWAから新しい文化を発信!===
そんな中村さんだが、今の時代仕事自体はどこでも出来るため、将来的には他の地域、場合によっては海外に出ていくこともありうるという。
「"土地"に対するこだわりよりも、そこで"何"をするのか、"誰"とやるのか、そちらのほうが私にとっては大切ですね。」(中村さん)
ただ宇都宮でやりたいことがまだまだあるし、一緒に組む相手にも恵まれているので、当面は宇都宮をベースにしていきたいし、宇都宮でやりたいことが続く限りは頑張りたいという。
そのやりたいことは何なのか、最後に聞いた。
「このエリアを拠点に面白いこと、新しいことなどさまざまな実験的なプロジェクトを次々に行うことで、『あそこに行けば何か面白いことに出合える』と県内外の人たちに思ってもらえるような、釜川沿いをそんな新しい文化の発信地にしていきたいですね。そうなると面白い人たちが自然と集まるようになり、そしてその人たちとのコラボレーションによってまた新しいことが生まれてくるのだと思います。」
そんな"活気"の循環づくりに向けて、中村さんの宇都宮での挑戦はまだまだ続いていく。
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