2015.07.17
まだ東京で起業しているの?
「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire
「まだ東京で起業しているの?」 なんかイケダハヤト氏っぽいタイトルですが(笑)、「日経ビジネス」2014年7月21日発売号でも「起業家が集まる過疎地」として紹介された徳島県美波町。 なぜ美波町には起業家が集まるのか?彼らは一体何をしようとしているのか? 今回はそのヒミツに迫ります。
(画像)ITふれあいカフェにて高齢者にタブレットの使い方を教える本田正浩氏(中央)
地方に進出するにあたりさまざまな地域を検討したと言うが、最終的に「fin.der.jp」で取材したことがあった美波Labがある美波町を拠点にすることにした。吉田氏からあわえ設立の話を聴き、「既にある程度取り組みが進んでいる地域ではなく、これから取り組みが始まろうとしている美波町こそ、自分たちの力を試すには最適な場所だと考えた」と本田氏は語る。
たからのやまでは2014年5月に古民家を改修して、地域の人たちがスマートフォンやタブレットに気軽に触れることができる場として「ITふれあいカフェ」を開設した。本田氏は、今後「ITふれあいカフェ」で得られた知見を都会の企業などにフィードバックするなど実証実験の場にするとともに、地域の高齢者とメーカーとが共同で新製品の開発を行う場にしていきたいとしている。
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「故郷を盛り上げたい」という志を持った若者たちを増やすために
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手前味噌ながら、筆者(41歳)はそんな美波町の奮闘ぶりを全国に発信・訴求すべく、現在プロボノ(職業上有している知識・スキルや経験を、公共性が高い活動に対して無償または低報酬にて提供すること)として参画している。元々筆者は10数年にわたり、複数の企業の広報部門にて経験を積んできたが、「せっかく良い取り組みであるにも関わらず、知られていないがために埋もれている取り組み・人を応援したい」と考えるようになり、最終的に独立することを決意。そして“ソーシャルグッド”を世の中に広めるべく、ベンチャー・中小企業やNPO・社会起業家などが広報・PR活動を行う上での担当者育成や仕組みづくりを支援するVentunicatioNを2012年10月に設立した。
そして設立直後にあるご縁がきっかけで美波町にて奮闘する人たちと出会うことになったのだが、彼らと関わるうちに、彼らの想いや奮闘ぶりを全国に発信することで「自分も故郷を元気にしたい」という志を持った若者たちを一人でも増やし、そして全国各地で地域活性の気運を高めることが出来ればと考えるようになり、「払える範囲で」と市価の数分の1の報酬ながら携わることにした。そしてこの1年で在京メディアを含めて100件以上の報道を獲得し、全国に美波町での彼らの取り組みを発信しながら、美波町、さらには地方に対する関心喚起を図ってきた。
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