2014.06.10
過疎地ベンチャーに学ぶワークプレイス・ワークスタイル最新事情
「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire
最近過疎地へ進出する都会のベンチャーが増えている。そして進出企業の一部は、過疎地にサテライトオフィスを開設するだけでなく、更には「働き方(ワークスタイル)」自体に対して先進的な取り組みを進めているようだ。
[記事提供元:地域活性化のススメ http://www.pr-startup.com/?cat=20 ]
最近都会のベンチャー企業が次々に徳島の過疎地に進出している。筆者もそのプロジェクトの末端に関与しているが、各社の動向を観察してみると、進出理由は各社それぞれだが、都会では四六時中PCとにらめっこになったり、家とオフィスの往復で毎日が過ぎ去ったりするなど、精神的に不健全な働き方になってしまいがちのIT業界において、心身リフレッシュした環境に身を置くことで「ワークライフバランス」を図ろうというのが主だった理由だったりする。
そして最近では、自然豊かな過疎地にサテライトオフィスを設けるだけではなく、更には「働き方」自体に対して先進的な取り組みを進めようとしている企業も現れ始めてきた。
そこで今回は働くうえで欠かせない「ワークプレイス(オフィス)」の観点から「ワークスタイル(働き方)」について見ていこう。
■「転地効果」を狙った新オフィス
クラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」を提供するSansanは、サテライトオフィスの先駆者として、2010年10月に徳島県の山間部にサテライトオフィスを開設し、自然あふれる環境でのワークスタイルを採り入れた。そして2014年3月、Sansanは東京オフィスを市ヶ谷から表参道に移転したが、新オフィスはサテライトオフィスでの経験を活かしたつくりとなっている。
<画像>世界中の希少植物が配置されたフリースペース(写真提供:Sansan)
そのコンセプトは、働く環境を柔軟に変えることで心身の働きが活発になる「転地効果」。サテライトオフィスでの経験を通じて、創造性や生産性の向上につながることを実感したことから、新オフィスでもこの経験を生かして、より様々なスタイルで仕事ができる環境づくりを目指したと言う。
その中でも顕著なのが屋外をイメージしたフリースペースであろう。希少植物を追って世界中を飛び回る“プラントハンター”として活躍する西畠清順氏のプロデュースによる、オフィスの中庭のような場所だ。世界各地の植物を集めたほか、ハンモックや屋根裏スペースを使って仕事や休憩をしたり、セミナーやイベントを開催したりするなど、社内外の自由なコミュニケーションを活性化する場として活用されている。
<画像>左:サテライトオフィス(徳島)、右:本社(東京) (写真提供:Sansan)
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